この記事では、「示す」と「見せる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「示す」とは?
「示す」は「しめす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に良く分かる様に目の前に出したり、自分で何かをすること」という意味で、相手が直接目で見て分かる様にすることです。
2つ目は「指やポインターなどでそこを押さえて教える」という意味で、細長いもので注目させたい点を押さえて教えることです。
3つ目は「計器や時計などがある目盛りを指す」という意味で、目盛りがある数値に留まることです。
4つ目は「考えや気持ちなどが相手に伝わる様に行動で表す」という意味で、自分の心の中が相手に伝わる様に何らかの方法を取ることです。
5つ目は「ある現象が、ものごとの傾向や現状を表す」という意味で、ある現象から現在の状況や先行きが推し量れることです。
上記に共通するのは「ある点を強調して教える」という意味です。
「示す」の使い方
「示す」は「相手に良く分かる様に目の前に出したり、自分で何かをすること」「指やポインターなどでそこを押さえて教える」「計器や時計などがある目盛りを指す」「考えや気持ちなどが相手に伝わる様に行動で表す」「ある現象が、ものごとの傾向や現状を表す」という意味で使われます。
動詞として「示す・示した」と使われたり、副詞として「指で示して教える」などと使われたり、名詞として「示しがつかない」などと使われたりします。
基本的に、目の前で何らかの行動をして、強調したい点を伝えることに使われる言葉です。
「見せる」とは?
「見せる」は「みせる」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「目視して分かる様にする」という意味で、ある物を直接人の視界に入る様にすることです。
2つ目は「行動・態度・表情などに出して、人に分からせること」という意味で、自分の考えや目的を言動で著して人に伝えることです。
3つ目は「直接経験させて教える」という意味で、見たり聞いたり触れたりして分からせることです。
4つ目は「ある状態や様子だと信じこませる」という意味で、ある状態を作り上げて相手にそう思わせることです。
5つ目は「あるきざしが現れる」という意味で、先行きを予測させる出来事がわかることです。
上記に共通するのは「人の目に触れる様にする」という意味です。
「見せる」の使い方
「見せる」は「目視して分かる様にする」「行動・態度・表情などに出して、人に分からせること」「直接経験させて教える」「ある状態や様子だと信じこませる」「あるきざしが現れる」という意味で使われます。
動詞として「見せる・見せた」と使われたり、副詞として「教科書を見せてあげる」などと使われたりします。
基本的に、相手が直接目視して分かる様にすることに使われる言葉です。
「示す」と「見せる」の違い
「示す」は「目の前で何らかの行動をして、強調したい点を伝えること」という意味です。
「見せる」は「相手が直接目視して分かる様にすること」という意味です。
「示す」の例文
・『後輩に直接やり方を見せて示す』
・『プロジェクター上で数値を示す』
・『午後になって温度計が35度を示す』
・『相手を好きな気持ちを態度で示す』
「見せる」の例文
・『疑惑の人物が人前に姿を見せる』
・『入口で警備員に身分証明書を見せる』
・『彼女は最後で意地を見せてくれた』
・『芸能人は年齢よりも若く見せる努力をしている』
まとめ
今回は「示す」と「見せる」について紹介しました。
「示す」は「強調する点を教える」、「見せる」は「直接目視で教える」と覚えておきましょう。