「空想」と「妄想」の違いとは?意味を詳しく解釈

「空想」と「妄想」の違い言葉・カタカナ語・言語

「空想」という表現と「妄想」という表現を知っているでしょうか。

この2つはよく似ていますが、意味が大きく異なります。

ここでは「空想」という表現と「妄想」という表現の意味の違いについて紹介していきます。

「空想」と「妄想」各々の解釈

「空想」と「妄想」各々の解釈

「空想」「妄想」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。

「空想」の意味や使い方

「空想」というのは「現実にはありえないこと、現実とは何ら関係のないことを頭の中だけであれこれと思いめぐらす」という意味になります。

実在しないものや事柄に対し、「空想上の生物」などと使われ、小説などフィクションの物語は「空想」を出発点としています。

例えば、ユニコーンに乗って空を飛ぶという「空想」をするという人もいるかもしれません。

妖精やユニコーンなどは「空想上の生き物」になります。

「妄想」の意味や使い方

「妄想」というのは「その文化において共有されない誤った確信」という意味になります。

「病的な状態から生じた誤った判断」という意味もあり、内容が現実からかけ離れているなどという特徴があります。

「被害妄想」「誇大妄想」などという言い方があり、病的なものだと捉えられることもあります。

「根拠もなくあれこれと想像すること」という意味で「愛されていないと妄想する」などと使われることもあります。

「空想」と「妄想」の違い

「空想」と「妄想」の違い

このように見ていると「空想」「妄想」は意味がよく似ていると感じる人もいるかもしれません。

しかし、「空想」というのはあくまでも「現実では起こり得ないことを頭の中だけであれこれと思いめぐらす」という意味になり、「妄想」というのは「全く根拠もないのにまるで現実に起こっているかのように確信する」という意味になります。

つまり、「空想」はあくまでも頭の中の事だと理解しているにもかかわらず、「妄想」はまるで現実に起こっているかのように感じているという違いがあります。

「空想」と「妄想」各々を使った例文と意味を解釈

「空想」と「妄想」各々を使った例文と意味を解釈

「空想」「妄想」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。

「空想」を使った例文と意味を解釈

「赤毛のアンの作者は小さい頃から空想にふけっていました」 世界の名作、「赤毛のアン」の作者、モンゴメリは小さな頃から「空想」にふけっていたと言われています。

想像力が豊かで様々なことを思いめぐらし、そこから「赤毛のアン」という名作が作られました。

「妄想」を使った例文と意味を解釈

「彼女はいつも誇大妄想に陥っています」「誇大妄想」というのは「現実的な状況から逸脱して自分を過小評価したり、実際には存在しない地位や財産、能力があるかのように思い込んでいる状態」になります。

周りからしてみると厄介に見えてしまうこともあるかもしれません。

まとめ

まとめ

「空想」「妄想」は意味が異なります。

使い方によっては誤解を与えてしまう可能性もありますので、注意しなければいけません。