「気を使う」と「気を配る」の違いとは?分かりやすく解釈

「気を使う」と「気を配る」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「気を使う」「気を配る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気を使う」とは?

「気を使う」とは?

「気を使う」は、周りの人に対し細心の注意を払うことを意味する言葉です。

対象となる人に対し、その人が気持ちよく過ごすことができるように注意すること。

つまり、おもてなしの心で対応することや怒りやすい相手などに対し、怒り出さないように注意し行動するなどといった意味を持つ言葉となります。

このような意味から「気を使う」は、「気遣いする」「気に掛ける」「十分に配慮する」などと言い換えることができます。

「気を使う」の使い方

「気を使う」の場合、「気を使う相手」「気を使わなくてもよい」「人に気を使う」「衛生面に気を使う」「家族に気を使う」など、何に対し「気を使う」のかといった使い方が多くなります。

「気を配る」とは?

「気を配る」とは?

「気を配る」は、配慮するとも言い換えられ、様々に注意を払うことを意味する言葉です。

周りの人などに対し、その人がどう考えているのか、何を求めているのか、どうすれば喜んでもらうことができるのか、などを考え、その考えを元に、その人のために行動することが「気を配る」ということになります。

このような意味から「気を配る」は、「世話をやく」「思いやる」「気にする」「親身になる」「目を掛ける」などと言い換えることができます。

「気を配る」の使い方

「気を配る」の場合、「身だしなみに気を配る」「上司に気を配る」「招待客に気を配る」「お客様に気を配る」など、誰に「気を配る」のかといった使い方が主な使い方となります。

「気を使う」と「気を配る」の違い

「気を使う」と「気を配る」の違い

周りの人に対し注意を払うといった意味では同じような意味として用いることができる「気を使う」「気を配る」

ただし、「気を使う」の場合、相手に対し良い意味だけではなくネガティブな意味でも用いられることがあるといった違いがあります。

怒りっぽい人や気難しい人に対し、「気を使う」と用いられ、このよう場合は、とにかく、相手が気分を害さないことだけに注意するといったネガティブな意味で用いられます。

このような、ネガティブな意味は「気を配る」にはありません。

「気を使う」の例文

「気を使う」の例文

・『受験生の子供に気を使い、できるだけ大きな声で話さないようにしています。』

・『気を使う相手との仕事ほど、やりにくいことはありません。』

・『風邪が流行るこの時期、小さい子供には衛生面など色々な面に気を使います。』

・『すぐに怒る上司との会話は、何かと気を使います。』

「気を配る」の例文

「気を配る」の例文

・『彼女は、本当にお客様に気を配ることができる女性です。』

・『ビジネスマンとして、身だしなみに気を配ることも大切です。』

・『それほど、周りに対し気を配ってばかりだと身が持ちませんよ。』

・『ついつい、周りの人に気を配りすぎてしまい、疲れ切ってしまいます。』

まとめ

まとめ

以上が「気を使う」「気を配る」の違いです。

これらは同じような意味を持つ言葉ですが、状況に応じた使い分けが求められる言葉となります。