日本語には色々な言葉がありますが、その中でも言葉の発音がとても近いことから、その解釈まで似ているように思えてしまうことがあります。
しかし、実際には異なる意味合いであることも珍しくはありません。
その中で「直面する」と「挑戦する」という言葉もその類いになりますが、どのような違いがあるのでしょうか?
「直面する」と「挑戦する」各々の解釈
ここで「直面する」と「挑戦する」という言葉の意味を解釈してみることにします。
「直面する」の意味や使い方
「直面する」は「ちょくめんする」という読み方になり、「物事に直接対すること」、「あることが目の前に迫って来ること」という意味があります。
「大きな問題に直面する」というような使い方になります。
「挑戦する」の意味や使い方
「挑戦する」は「ちょうせんする」という読み方になり、「戦いや試合を挑むこと」、「困難な物事や新しい記録などに立ち向かうこと」という意味があります。
使い方ては、「世界記録に挑戦する」、「世界最高峰の登頂に挑戦する」などが挙げられます。
「直面する」と「挑戦する」の違い
では、「直面する」と「挑戦する」には、どのような違いがあるでしょうか?
「直面する」は「物事に直接対すること」ということで、そのことが直前に迫って来るだけで、具体的な行動までは特定されていません。
しかし、「挑戦する」は「困難な物事や新しい記録などに立ち向かうこと」という意味になり、具体的な行動が伴っています。
この点が相違点になります。
「直面する」と「挑戦する」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「直面する」と「挑戦する」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「直面する」を使った例文と意味を解釈
「多くの災難に直面して、それを乗り越えていくことで、様々な対策案を築くことができている」
災難に「直面する」ことは、誰でも嫌なことです。
できることから、その災難を回避してスムーズに物事を進めて行きたいものです。
しかし、災難に「直面する」ことで、乗り越える術を身に付けて、強い精神力や組織力を養うことができます。
「挑戦する」を使った例文と意味を解釈
「わが社は常に新たな分野に挑戦して来たことで、業界のトップランナーに位置することができている」
業界でトップランナー的な存在として君臨している企業は単なる名声や規模の大きさだけで計ることができません。
常に「挑戦する」姿勢を持ち続けていることが強みなのです。
まとめ
「直面する」と「挑戦する」という言葉の意味や使い方を見てきました。
発音が何処となく似ているために、それらの解釈も近いものがあるかと思われましたが、かなり違うことがお分かりになったことでしょう。
このような感じの言葉がまだたくさんあるので、これからも言葉の勉強を続けて、関心を深めて行ってください。