社会生活では色々なルールが存在しており、これを守ることで人々の生活は安全で潤滑的になるのが特徴です。
ルールを表す言葉としては「規準」と「規約」があり、どちらも同音異義語が多いために混乱することが多いので気を付けましょう。
この記事では、「規準」と「規約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規準」とは?
「規準」は行動や思考する際に、きっかけや元となるものを表す言葉です。
これは抽象的な概念やルールであることも多く、それ以外にも具体的な手本や見本に対しても使われます。
学問の分野でも「規準」はよく使われる言葉であり、「美の規準」や「倫理の規準」のように主観的な判断や概念として比較研究する際に使われます。
「規準」の同音異義語としては「基準」がありますが、こちらは行動や思考する際に比較することやその対象という意味があります。
どちらも行動や思考する際の手本や比較元という意味がありますが、「基準」は物理的なものから概念的なものに対して使うことが可能であり、一方「規準」は規則やルールといった概念的なものを使って比較したり、それを規範にして行動する時に使います。
「規準」はルールや倫理的な規範を含むものであり、これを破るとペナルティが発生することもあります。
「規約」とは?
「規約」とは特定の団体によって定められたルールや規則であり、これは協議によって作成されます。
商品やサービスの利用に付随している「利用規約」も利用者が同意することで初めて効果が発揮するものであり、これを破ると契約違反として罰せられたり、不利な条件を得てしまうのできちんと読むことが大切です。
「規約」は団体の特定のメンバーによって協議されることで形成されるものであり、これを制定することにより様々な活動や行動を円滑にすることが可能です。
これと似ている言葉には「契約」がありますが、こちらは契約者と被契約者がお互いに意見を出し合いながら作成されるものとなっています。
「規準」と「規約」の違い
「規準」は行動や思考する際に元となるルールや規範を表す言葉です。
「規約」は団体が活動を円滑にするために制定されるルールや規則を表す言葉であり、この2つはどちらも破るとペナルティが発生する可能性があります。
「規準」の例文
・『良心の規準に従って、彼は災害地ボランティアになることを決めた』
・『美の規準はいつの時代も議論されてきたが、文化によってこれほどの違いがあると知って驚いている』
「規約」の例文
・『利用規約をしっかりと読んだが、どうも個人情報の取り扱いに不安がある』
・『駐車場の規約を読んで安心したので、契約をした』
まとめ
人間は色々な種類のルールを作りそれを守ることで生活を快適にする存在です。
「規準」や「規約」はルールとして守ったり参考にするものですが、破るとそれなりのペナルティが発生するので気を付けましょう。