この記事では、「技師」と「技士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「技師」とは?
技師とは、ぎしという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば直ぐに分かる事ですが、細工をする際の手並みといった意味を持つ技の文字に、人を教えて導く人物や先生等の意味がある師の文字を付け加える事で、成立している言葉となっています。
そのため技師は、機械や建築等に関する専門的な技術を持ち職業にする人や、エンジニアを表すのです。
「技師」の使い方
技師は、専門的な高い技術力を持ちつつその技術を活かす形で仕事をしている人を表す際に、使われる事が多い言葉となっています。
しかもコンピュータや建築に加え、医療の現場でも放射線技師といった名称で、この言葉が使用されており、かなり幅広い分野の専門技術職に対して用いられる事がある言葉です。
「技士」とは?
技士とは、ぎしという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば即座に理解出来る事でしょうが、手わざやぎじゅつといった意味を有している技の漢字に、特別な資格や技術を身につけた人の意味がある士の漢字を組み合わせる事により、誕生した言葉です。
だからこそ技士は、特定の専門技術を有する資格取得者を表します。
「技士」の使い方
技士は、特定の技術を持つ資格取得者に対して使用されることが多い言葉です。
具体的には、ボイラー技士やアマチュア無線技士、臨床工学技士等であり、見れば分かる様に多くは所有する資格の名称に、技士というこの言葉を付け足す事で用いられる事が多くなっています。
更に国家資格や公的資格に加え、様々な法人から出される資格に対してもこの言葉が使われていたりするのです。
「技師」と「技士」の違い
技師と技士は文字表記を並べてみれば直ぐに分かる様に、2文字目に師と士という明らかな文字の違いがあります。
ですが最初の文字が同じ技の漢字であり、しかもどちらもぎしという同じ読み方をする点がややこしい組み合わせの言葉同士であると言えるのです。
ただし技師は、専門技術を持ちその特性を活かした技術職の事なので、職業名として広く用いられる言葉となっています。
一方の技士の方は、ボイラーや無線等に関する特定の資格を持っている人に対して使用される言葉です。
「技師」の例文
・『私は現在、コンピュータ会社で技師として働いています』
「技士」の例文
・『彼はボイラー技士免許を取得するための勉強を始めたそうです』
まとめ
2つの言葉はどちらも最初に技の漢字が使われており、その上同じ、ぎしという読み方をする言葉同士となっています。
ですが2文字目は、師と士という文字の違いがあるため、表す意味合いにも違いが生じているのです。
まず技師は、機械や土木等に関する専門的な技術を持ちつつその技術を活かす形で仕事をする人を表します。
対する技士は、ある特定の資格を有している資格取得者やその資格という意味で、用いられる事が多い言葉です。