この記事では、「カモメ」と「ウミネコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カモメ」とは?
「カモメ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「カモメ」は「鴎」と漢字表記します。
「カモメ」はチドリ目カモメ科カモメ属の鳥となります。
世界中に分布し、全長は40cmから46cm程度で、翼を広げると1mから1. 3m程度になります。
全身が白系統の羽毛で覆われ、背中や翼状面は青灰色の羽毛で覆われています。
くちばしは小型で細いという特徴があります。
「カモメ」という名前は、幼鳥の斑紋が「籠の目」のように見えることを由来としていると言います。
食性は雑食で、魚類や動物の死骸などを食べます。
コロニーを形成して、集団繁殖地で巣を作り卵を産んで育てます。
日本でもなじみが深い鳥で、鹿児島本線、長崎本線で運行される特急列車は「かもめ」という愛称があります。
他にも、フェリーの名前になったり、日本海軍の艦艇の名称にも使われていました。
「ウミネコ」とは?
「ウミネコ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ウミネコ」は「」と読みます。
「ウミネコ」はチドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類のことを言います。
ロシアの南東部や、東アジアに生息し、日本で繁殖をするものもいます。
体長は45cm程度で、翼を広げると1. 2mほどの大きさになります。
全体的に白い羽毛で覆われていますが、部分的に黒灰色、黒色が配色されています。
くちばしは太くて頑丈という特徴があり、黄色と黒、赤が配色されています。
沿岸部や河口、干潟などに生息しています。
「ウミネコ」という名前は、猫に鳴き声が似ていることを由来としています。
食性は雑食で、魚類や両生類、昆虫などを食べます。
コロニーを形成して繁殖し、ペアで子育てをします。
「カモメ」と「ウミネコ」の違い
「カモメ」と「ウミネコ」の違いを、分かりやすく解説します。
「カモメ」も「ウミネコ」も、チドリ目カモメ科カモメ属と、同じ種類の鳥と言えます。
ただし、目つきが鋭く見えるのが「ウミネコ」で、黒目がちなのが「カモメ」という違いがあります。
また、「カモメ」はくちばしが小さくて細いのに対して、「ウミネコ」は太くて頑丈だという違いがあります。
色も、「カモメ」は黄色一色なのに対しえ、「ウミネコ」は、黄色と黒、赤の3色で構成されているという違いがあります。
また、「カモメ」の翼部分の色が青みがかった灰色なのに対して、「ウミネコ」は黒みがかった灰色という違いがあります。
さらに「カモメ」は、寒い季節に飛来してくる「渡り鳥」なのに対して、「ウミネコ」は、一年を通して日本で見ることができる「留鳥」という大きな違いがあります。
そのため、夏の間に見かけるのは、基本的に「カモメ」ではなく、「ウミネコ」ということになります。
まとめ
「カモメ」と「ウミネコ」の違いについて見てきました。
とても似ている「カモメ」と「ウミネコ」の違いを知り、見分けられるようになりましょう。