「お七夜」と「初七日」の違いとは?分かりやすく解釈

「お七夜」と「初七日」の違い専門用語・業界用語

同じ七日ということで同じ意味と間違えやすい言葉となる「お七夜」「初七日」

しかし、この2つの言葉が意味するものは全く異なったものとなります。

この記事では、「お七夜」「初七日」の違いを分かりやすく説明していきます。

「お七夜」とは?

「お七夜」とは?

「お七夜」は、赤ちゃんが生まれて無事に七日間過ごすことができた、七日目を迎えることができたことをお祝いすることを指します。

今のように医学が進んでいない時代、生まれたばかりの赤ちゃんが元気に七日目を迎えるということは、非常に喜ばしいことでした。

その名残として、今でも「お七夜」は続いています。

つまり、「お七夜」とは、生後七日目の赤ちゃんに対するお祝いを意味します。

生後七日目は、生まれた日を一日目として数え計算します。

そして、「お七夜」のお祝いには、両家の祖父母や親戚を集めお祝いすることとなっていますが、最近では、各自のライフスタイルに合わせ「お七夜」を行う家庭が増えてきています。

また、「お七夜」の場で一緒に「命名式」も行われます。

主役となる赤ちゃんはセレモニードレスなどでおめかししますが、そのほかの大人はカジュアルな服装でも問題ありません。

特に赤ちゃんのお母さんとなる女性にとって、体調を考えると正装など難しいかと思われます。

「お七夜」は、赤ちゃんの父親などからの挨拶で始まり、命名式が行われ、お祝い膳を出席者で頂くといった流れとなります。

「初七日」とは?

「初七日」とは?

「初七日」は、故人が亡くなって七日目に行う法要です。

仏教では、人が亡くなると49日後に生まれ変わるという考え方があります。

そのため、仏教では、故人が亡くなってから49日までの間、七日、七日、区切りで法要が行われます。

その第1回目が「初七日」なのです。

「初七日」では、僧侶に独協して頂き、「初七日」法要が終わった後は、出席者で精進落としを行います。

精進落としでは、その場で会食や会食の代わりのお弁当を持って帰って頂きます。

基本的には、故人が亡くなって七日目に行うものとなりますが、最近では、葬儀の後、そのまま行うことが多くなっています。

再度、一週間後に時間を取ることが難しいことから、その日のうちに済ませる傾向にあります。

その場合でも、「初七日」として、読経して頂き、精進落としを行います。

「お七夜」と「初七日」の違い

「お七夜」と「初七日」の違い

以上のように、同じ七日目で行う行為でも、全く異なった行為だということがわかります。

「お七夜」は、赤ちゃんが生まれて七日目に行うお祝い行事。

「初七日」は、故人が亡くなって七日目に行う法要です。

同じ七日目に行うことでも、このように全く異なったものとなります。

まとめ

まとめ

以上が、「お七夜」「初七日」の違いです。

お祝いと法要といった全く別物となるため、決して、言葉を使い間違えてはいけません。

また、その際に準備するものにも違いがあり、食事においては、「お七夜」は、お祝い膳を用意し、「初七日」は、精進落としを用意する必要があります。