この記事では、「措置入院」と「応急入院」の違いを分かりやすく説明していきます。
「措置入院」とは?
自分を傷つけたり、他人に危害を与えると判断されたときに、都道府県知事の権限によって強制的に入院させることです。
今すぐにでも対応しなければならないとき以外は、2名以上の精神保健指定医の診察が必要になります。
入院期間の決まりはないです。
入院中の過ごし方は病院によって異なりますが、多くの場合は患者は自由に病棟の外に出ることができません。
持ち込みできるもの、できないものがあり、危険と判断されるものは持ち込んではいけません。
たとえば、貴重品、ガラス類、刃物、ライター、マッチ、ハサミなどです。
貴重品以外のものは、自分や他人を傷つける恐れがあります。
また、眼鏡、ゲーム類、音楽プレイヤーなどは、医師や看護師に相談する必要があります。
持ち込んでもよいと判断された場合にだけ、病棟内で使用ができます。
「措置入院」の使い方
自分を傷つけたり、他人に害を与える恐れがあると判断されたときに、強制的に行われる入院を指して使用します。
「応急入院」とは?
緊急の入院が必要と判断されたけれど、家族の同意を得られない場合に、精神保健指定医の診察に基づき行われる入院です。
この入院は72時間以内に限られます。
緊急の場合とは、病気を治したり、救護をしたりなどが必要と判断される場合をいいます。
3日程度の入院ですが、日用品が必要になるので用意をします。
歯ブラシ、タオル、衣類、スリッパ、ティッシュなどが必要なものです。
たいていの場合、病院で衣類の貸出を行っていないので、自分で用意をしなければなりません。
電気製品の持ち込みは医師や看護師との相談が必要です。
貴重品は持ち込みできません。
入院中は安静にしていることが求められます。
病気の治療や救護などのために入院をさせているからです。
そのため、たいていは自由に病院内を移動できません。
「応急入院」の使い方
緊急の入院が必要とされた場合に行われる入院を指して使用します。
「措置入院」と「応急入院」の違い
一定期間病院に入ることという点が似ていますが、同じものではありません。
前者が行われる理由は、自分を傷つけたり、他人に害を与えると判断されたからです。
また、これは都道府県知事の権限によって行われます。
後者が行われる理由は、緊急の医療を受けたり、保護をしたりする必要があると判断されたためです。
これは精神保健指定医の診察によって行われます。
「措置入院」の例文
・『措置入院をする』
・『措置入院の手続きをする』
・『措置入院をしている』
・『措置入院中は眠ってばかりいた』
「応急入院」の例文
・『応急入院が必要と判断される』
・『応急入院2日目』
・『応急入院をするようにいわれた』
・『応急入院している知人を見舞う』
まとめ
2つの言葉は入院という点で似ていますが、なぜそれが行われるのか、どれくらいの期間行われるのかなどに違いがあります。