みなさんは「染みる」と「滲みる」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「染みる」と「滲みる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「染みる」とは?
「染みる」は「しみる」という読み方をしています。
この「染みる」とは「液体や気体・匂い(臭い)・味や外部からの刺激などが内部にまで入り込むこと」を」言っています。
「滲みる」とは?
「滲みる」も同じように「しみる」という読み方になります。
この「滲みる」は「その部分から周囲へ広がる」、あるいは内部からジワリジワリと表面に出てくること」を意味しています。
「滲みる」は「滲む(にじむ)」という言い方もできる言葉です。
「染みる」と「滲みる」の違い
では、ここで「染みる」と「滲みる」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「染みる」は「液体・気体・匂い・味や外部からの刺激などが内部にまで入り込むこと」を言っています。
一方の「滲みる」は「その部分から周囲へ広がる」や「内部から表面に出てくること」を意味しています。
読み方は「にじむ」ということになるのですが、「染みる」は「外から内に入っていく」というニュアンスがあり、「滲みる」は「内から外に出てくる」という意味合いで理解することができ、この点が相違点と言ってもいいでしょう。
「染みる」の例文
では、ここで「染みる」の例文を見て行くことにいたしましょう。
この言葉の使い方としてはどのような文章が見られるでしょうか?
・『近所が火事になってしまい、煙が目に染みて全く前が見えずに恐怖を覚えた』
・『母の煮物はすごく美味しかったが、それは味を染み込ませるのに時間をかけていたからかもしれない』
「染みる」は「液体・気体・匂い・味や外部からの刺激などが内部にまで入り込むこと」という解釈になりますが、煙が目に染みてしまうことで痛くなることで使えるだけでなく、食材に味を染み込ませるようなシーンでも使えることが分かります。
「滲みる」の例文
続いて「滲みる」の例文を見て行くことにいたします。
具体的な使い方としては以下のような文章が挙げられます。
・『あまりの悲しさで涙が出てきたが、街灯が滲みてしまってぼんやりとなってしまった』
・『あまりにも悲し過ぎる物語の本で落ちた涙で字が滲みてしまてしまい、読めなくなってしまった』
「滲みる」の文章でも「染みる」と同じような意味合いで使われることがあります。
まとめ
ここまで「染みる」と「滲みる」がどのような意味をもっているのか、そして、各々の言葉の解釈の違いや使肩を例文形式でご紹介してきました。
この2つの言葉は同じ「しみる」という読み方になりますが、解釈が異なるために、その使い方のバリエーションもかなり変わってきます。
私たちが日頃の生活の中でもよく出てくる言葉なので、ここであらためて言葉のチェックをしておきたいものです。