この記事では、「屁理屈」と「言い訳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「屁理屈」とは?
「屁理屈」は「へりくつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「まるで筋の通らない言い分」という意味で、無理やりこじつけた理屈のことを言います。
2つ目は「くだらない理屈」という意味で、あまりに非常識で聞くに値しない理屈のことを言います。
上記に共通するのは「道理に合わない言い分」という意味です。
「屁」は「おなら」という意味の他に、「頼りない」「わずかな」「くだらない」という意味があり、「屁理屈」で、「くだらない理由」になります。
「屁理屈」の使い方
「屁理屈」は「まるで筋の通らない言い分」「くだらない言い分」という意味で使われます。
「屁理屈をこねる・こねた」「屁理屈を並べる・並べた」「屁理屈をたれる・たれた」などと使われます。
基本的に、苦し紛れに無理やりこじつけたと思われる、くだらない言い分に使われる言葉です。
「言い訳」とは?
「言い訳」は「言い訳」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手にやむを得ない事情を説明して了解を求めること」という意味で、相手に自分の正当性を弁解することを言います。
2つ目は「1つの言葉を使い分けること」という意味で、1つの言葉に2つの意味がある場合、それを使い分けることを言います。
3つ目は「ものごとの筋道を説明すること」という意味で、あるものごとを理論立てて解釈することを言います。
4つ目は「過失や罪などを謝罪すること」という意味で、文語的に使われる言葉です。
上記に共通するのは「事情を説明する」という意味です。
「言い訳」の使い方
「言い訳」は「相手にやむを得ない事情を説明して了解を求めること」「1つの言葉を使い分けること」「ものごとの筋道を説明すること」「過失や罪などを謝罪すること」という意味で使われます。
「言い訳する・した」と使われることが多く、基本的に、自分の正当性を主張して相手に述べる言い分に使われる言葉です。
「屁理屈」と「言い訳」の違い
「屁理屈」は「苦し紛れに無理やりこじつけたと思われる、くだらない言い分」という意味です。
「言い訳」は「自分の正当性を主張して相手に述べる言い分」という意味です。
「屁理屈」の例文
・『子供が宿題をしたくないので屁理屈をこねる』
・『彼女は、ミスをしたのはパソコンのせいだと屁理屈をこねた』
・『遅刻をしたのは事実であり屁理屈は通用しない』
・『浮気するのに屁理屈をこねる男性もいとは驚いた』
「言い訳」の例文
・『遅刻をしたら言い訳より先に謝罪がくるだろう』
・『言い訳は結構ですから早く何とかして下さい』
・『言い訳がましいが、本来は順調に行くはずのものだったんだ』
・『学校をサボッた言い訳ならいいから、出席日数だけは確保しておくれ』
まとめ
今回は「屁理屈」と「言い訳」について紹介しました。
「屁理屈」は「筋の通らない言い分」、「言い訳」は「自分を正当化する言い分」と覚えておきましょう。