「重金属」と「軽金属」の違いとは?分かりやすく解釈

「重金属」と「軽金属」の違い専門用語・業界用語

皆さんは「重金属」「軽金属」がどのようなものかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「重金属」「軽金属」の違いを分かりやすく説明していきます。

「重金属」とは?

「重金属」とは?

「重金属」「密度の大きい金属のこと」を指しているのですが、一般に密度4~5g/cm3以上を「重金属」と称してます。

このことから鉄を含めて多くの金属が「重金属」に分類されてもいいかもしれません。

また、重金属の中には、摂取することで健康を阻害する恐れのあるものがあります。

水俣病の有機水銀やイタイイタイ病のカドミウムが該当しますが、金属の種類を指定して法の中で様々な規制がかけられているのが実情です。

「軽金属」とは?

「軽金属」とは?

「軽金属」「比重がおおよそ4以下の比較的軽い金属のこと」を指しています。

但し、5以下とされるケースもあり正確には厳密なものではありません。

「軽金属」「重金属」に対して「比較的軽い金属」と言ってもいいでしょう。

「軽金属」には「アルカリ金属」「ベリリウム」「マグネシウム」「アルカリ土類金属」「アルミニウム」などが挙げられます。

「重金属」と「軽金属」の違い

「重金属」と「軽金属」の違い

では「重金属」「軽金属」の違いを見て行くことにいたしましょう。

比重が4以下の軽い金属を「軽金属」として扱い、重い金属を「重金属」と呼んでいる点が異なります。

「重金属」の例文

「重金属」の例文

では、ここで「重金属」の例文を見てみることにいたします。

具体的には以下のようなものが挙げられます。

・『重金属は社会的な問題となることが多いのですが、その大きな問題点になるのはその毒性の強さです。カドミウムを始め、六価クロム・シアン・無機水銀・有機水銀・鉛・ヒ素・マンガンなどの重金属がさまざまな製品に広く使われていますが、これらの物質が体内に多く取り込まれると中毒になってしまうのです』
・『重金属には有機金属と無機金属の2種類がありますが、体温計に入っている金属水銀は無機金属であり、水俣病の原因にもなったメチル水銀は有機金属となります。しかし、最近の体温計は水銀計は少なくなっています』

「軽金属」の例文

「軽金属」の例文

続いて「軽金属」の例文を見て行くことにしましょう。

・『軽金属は比重が4より軽い金属のことを指しているのですが、アルミニウムの比重は2. 6989。リチウムやナトリウムなどは1以下の比重となっています。軽金属の種類であるアルミニウムの製品は、板・棒棒が建材に使われており、箔は食品包装で多く利用されえています。また、合金のアルマイトやジュラルミンとしても使われており、幅広い用途があるのです』
・『軽金属を扱う企業に就職することができたが、これから新たなジャンルの製品が生み出されていくはずだ』

まとめ

まとめ

ここまで「重金属」「軽金属」の違いを解説してきました。

これらの金属のことを日常生活の中で触れることは決して多くはありませんが、産業を支える重要な金属であることは間違いありません。