検診という言葉を聞くと真っ先に思い浮かぶのがん検診や歯科検診、健康診断ではないでしょうか。
まず前提条件として小さいころから会社勤めの方まで一年に一回は受けることで、健康状態や病気にかかっているかどうかを調べるために医療機関の診察を受けるのは『健診』であり『検診』ではありません。
違いは『健診』は健康診断の略であるのに対して『検診』は特定の病気の有無を調べるものです。
しかし、世の中にはさらに『集団検診』と『個別検診』というものがあります。
漢字の意味から用意に違いは判りますが、これは実際にどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では「集団検診」と「個別検診」の違いを分かりやすく説明していきます。
「集団検診」とは
まず、この単語の意味ですが文字通り、『ある一定の人数や単位でまとめてそこに所属している人間の病気の有無を検診する』という意味を指す言葉です。
イメージをしやすいのは学校や会社での定期健康診断の中で受ける特定疾患に対する『検診』です。
実はこれは学校保健安全法や労働安全衛生法でしっかりと定められている義務なのです。
学生や会社員は福利厚生の一環として受けることで自身の状態をチェックすることのできるとてもメリットのあるものです。
もちろん費用を払い、特定の集団として検診を受けることもあります。
しかしながら問題点も存在しております。
先ほどご説明した通り、ある一定の人数や所属単位で行うので、それぞれの組織や集団に寄り添った検診方法が行われるべきなのですが、実際はどの集団もおおよそ同じ内容の検診を受けることが多く、また、限られた時間で行われる為、健康状態を正しく確認するという意味では疑問が残るという声も挙がっているのが実態です。
「個別検診」とは
さて『個別検診』はそのまま、集団ではなく、単純に個別で受けることができる検診だとイメージをする方も多いかもしれませんが、これは正確には違います。
正確にはある特定疾患を検診する為に任意で医療機関に出向いて詳しく検診を行うものです。
もちろん最初から個別検診を受けることもありますが、健康診断や集団検診の結果で詳しく調べる必要がある場合に医療機関にて再度検査をして状態を確かめるという意味でも使われるのが、この『個別検診』です。
主な検査対象として真っ先に上がるのは今や三大疾病としても挙がるガンです。
胃がんや大腸がん、肺がん。
女性では子宮がんや乳がんなどが主な対象です。
これ以外にも肝炎の検査やピロリ菌の検査なども対象として挙げられます。
「集団検診」と「個別検診」の違い
この二つの違いは『あるグループを対象として特定の疾患の検査をする』のか『個別に任意もしくは集団検診の結果をさらに確認する為に受ける検診』です。
また、冒頭でもお話しました通り、『健診』と『検診』との違いにも注意をしたい言葉です。
当然『集団検診』と『個別検診』では料金体系や対象者が違う場合があります。
必ず受診される際は医療機関の説明をしっかりと確認したうえで行いましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。
『集団』と『個別』の違いを何となくでも理解できたのではないでしょうか。
また、『健診』との違いもあったことに驚かれた方も多いのではないでしょうか。
健康は損なってから初めてその大切さに気が付くものです。
『体が資本』とはよく言ったもので、我々の日々の生活は健康を前提にして成り立っているものがとても多く存在しています。
是非この機会にご自分の健康について見つめなおしてみてはいかがでしょうか。