「資本準備金」と「資本剰余金」は同じような意味を連想させる紛らわしい二つの会計用語ですが、「資本準備金」と「資本剰余金」の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「資本準備金」と「資本剰余金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資本準備金」とは?
「資本準備金(しほんじゅんびきん)」という会計用語は、「株式会社の設立時に株主が払い込んだお金のうち、資本金の2分の1を超えない金額で、別の準備金として積み立てられるもの」を意味しています。
「資本準備金」は、業績悪化や経営危機が起こった時に取り崩して、会社財産・経営を維持できる株式会社の貯金のような性格を持っている仕訳になります。
「資本剰余金」とは?
「資本剰余金(しほんじょうよきん)」という会計用語は、「資本取引(株主による払込・給付)から発生した資本的な性格も持っている余ったお金」の意味を持っています。
「資本剰余金」は「資本取引によって生じた資本金でも資本準備金でもない余りのお金」なので、自由裁量で使用できる範囲が広くなっていて、「株主に対する配当金の原資」にすることが可能です。
「資本準備金」と「資本剰余金」の違い!
「資本準備金」と「資本剰余金」の違いを、分かりやすく解説します。
「資本準備金」という会計用語は、「株式会社の設立時に株主が払い込んだお金のうち、資本金とは別に資本金の2分の1を超えない金額を積み立てておくことができるもの」を意味していますが、配当金(株主への利益分配)に使うことはできません。
一方、「資本剰余金」という会計用語は、「資本取引から発生した余りのお金で、株主に対する配当金の原資にもできるもの」を意味している違いがあります。
「資本準備金」と「資本剰余金」の最大の違いは、「株主の配当の原資」にできるか否かにあります。
まとめ
「資本準備金」と「資本剰余金」の意味の違いを詳細に説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「資本準備金」という経済用語は、「株主が株式会社に払い込んだお金のうち、資本金の2分の1を超えない金額を、別の準備金として積み立てておくことができるもの」を意味しています。
それに対して、「資本剰余金」という言葉は「資本取引から発生した資本としての性格を持っている余ったお金」の意味合いを持っています。
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