「自己資本比率」と「株主資本比率」の違いとは?分かりやすく解釈

「自己資本比率」と「株主資本比率」の違いビジネス・就職・転職

「自己資本比率」「株主資本比率」はよく似た意味を連想させる株式会社の仕組みに関する二つの言葉ですが、「自己資本比率」「株主資本比率」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか? この記事では、「自己資本比率」「株主資本比率」の意味の違いを詳しく説明していきます。

「自己資本比率」とは?

「自己資本比率」とは?

「自己資本比率(じこしほんひりつ)」という株式会社に関する言葉は、「株式会社の総資産(負債+純資産)に対する自己資本(資本金・資本と利益の剰余金・前期繰越利益)の割合」を意味しています。

「自己資本比率」が高いほど返済・金利負担のある負債が少ないことを意味していて、企業経営の安全性が高い(債務不履行・倒産になりにくい)と解釈することができます。

「株主資本比率」とは?

「株主資本比率」とは?

「株主資本比率(かぶぬししほんひりつ)」という株式会社に関する言葉は、「株式会社の総資産に対する株主資本の割合」を持っています。

株主資本とは「株主が払い込んだ資本金や剰余金・前期繰越利益」を意味しているので、「株主資本と自己資本は同一の資本」を意味しています。

そのため、「株主資本比率」は会社を中心にして見るか株主を中心にして見るかの違いはありますが、実質的に「自己資本比率」と同じ意味を持っている言葉になります。

「自己資本比率」と「株主資本比率」の違い!

「自己資本比率」と「株主資本比率」の違い!

「自己資本比率」「株主資本比率」の違いを、分かりやすく解説します。

結論から言うと、「自己資本比率」「株主資本比率」「株式会社の総資産に対する自己資本(株主資本)の比率」という同じ意味を表しています。

「自己資本比率」「株主資本比率」も、「(株主資本÷総資産)×100」という数式で求めることができます。

ただし「自己資本比率」という時には「株式会社(経営陣+従業員)を主体とする表現」のニュアンスがあり、「株主資本比率」という時には「株主を株式会社のオーナーとする株主至上主義の表現」のニュアンスがあるという違いを指摘することができます。

まとめ

まとめ

「自己資本比率」「株主資本比率」の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「自己資本比率」という言葉は、「株式会社の総資産に対する自己資本(資本金・資本と利益の剰余金・前期繰越利益)の割合」を意味しています。

それに対して、「株主資本比率」というのは「株式会社の総資産(負債+純資産)に対する株主資本の割合で自己資本比率と同じ意味」を持っています。

「自己資本比率」「株主資本比率」の意味の違いを調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。