「機会費用」と「トレードオフ」の違いとは?分かりやすく解釈

「機会費用」と「トレードオフ」の違いビジネス・就職・転職

物事を選択する際には二者択一となり、それぞれの損益を考える人は多く存在します。

この時に使われる言葉には「機会費用」「トレードオフ」があり、これは様々な場面で使われます。

この記事では、「機会費用」「トレードオフ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「機会費用」とは?

「機会費用」とは?

「機会費用」とは二者択一の選択肢や行動に対して、自分が選択しなかった物事や行動の費用や利益を考える時に使います。

自分が選択せずに諦めた行動や物事の機会を表し、これに対してどれだけの利益差がでるかという点や、金銭的な価値を考えることから経済用語として多く使われます。

「機会費用」は二者択一のAとBからAを選択した時に、Bを選んだ時の利益を表す言葉であり、これは自分が最善の選択をしたという前提条件において計算されるのが特徴です。

「機会費用」の類義語としては「機会損失」がありますが、こちらは選択肢や決断において自分が選択しなかったことから発生する損失を表す意味があり、前提条件が異なります。

「トレードオフ」とは?

「トレードオフ」とは?

「トレードオフ」とは2つの選択肢に対して、どちらかを選べばもう1つの選択肢が選べない状態を表す言葉です。

「トレードオフ」は有限性のあるものや希少性の高いものに対して選択する際に使われます。

例えば自分が持てる時間は有限性があり、1つの行為を選ぶと他の行為をすることはできません。

アルバイトする時間を選択すればそれ以外の家事や勉強することは不可能であり、これが「トレードオフ」の関係性となります。

「トレードオフ」は日常的にも使われる言葉ですが、経済用語としても様々な場面で使われます。

企業が商品を作る際には品質と価格がそれぞれ「トレードオフ」の関係性になり、安くなれば品質は落ちますし、品質を高めると値段が高くなり買い手が少なくなります。

「機会費用」と「トレードオフ」の違い

「機会費用」と「トレードオフ」の違い

「トレードオフ」は同時に選択することが不可能な物事や行動を表す言葉であり、これは個人から経済の間まで様々な場面で使うことが可能です。

「機会費用」はこのような「トレードオフ」の関係性にあるものから1つを選択した時に、選ばなかったもう1つの物事の利益や損益を考える意味があります。

「機会費用」の例文

「機会費用」の例文

・『あの時違う会社を選んでいたら年収は変わったのだろうか、という機会費用をつい考えてししまう』
・『選ばれなかった選択肢に対する機会費用をいつまでも考えるのはよくありません』

「トレードオフ」の例文

「トレードオフ」の例文

・『安さと品質はトレードオフの関係性があるが、個人的には安ければそれでいいと思っています』
・『経済的な発展と環境保護はトレードオフの関係にあるが、近年ではそれを乗り越えるための技術が開発されている』

まとめ

まとめ

人生は多くを選択するものであり、これは時に「トレードオフ」な選択肢も多数存在します。

選ばれなかった選択肢の価値や利益を考える「機会費用」も大切ですが、しっかりと把握した後は前に向かって進むことも大切です。