「鮫(サメ)」と「鱶(フカ)」の違いとは?分かりやすく解釈

「鮫(サメ)」と「鱶(フカ)」の違い動物・植物

「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」はほとんど同じ獰猛な肉食の魚類(シャーク)を連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」の違いについて詳細に説明していきます。

「鮫(サメ)」とは?

「鮫(サメ)」とは?

「鮫(サメ)」とは、「軟骨魚類に分類されているネコザメ目・カグラザメ目・ネズミザメ目・ツノザメ目などの総称」「その軟骨魚類に分類される動物」を意味しています。

「鮫(サメ)」の骨格は軟骨性で体側に5~7対の「鰓孔(えらあな)」が開いていて、口は腹面についています。

「鮫(サメ)」の語源は、体に対して目が小さいことから「狭目(さめ)」にあると言われています。

「鮫(サメ)」は世界に約250種、日本近海でも約100種存在しており、気質の荒い肉食のホオジロザメやメジロザメだけでなく、巨大(全長20メートル)のジンベイザメや特殊な形態のシュモクザメなどがいます。

「鱶(フカ)」とは?

「鱶(フカ)」とは?

「鱶(フカ)」とは、「鮫(サメ)の古来からの呼び方・和名(標準和名)・主に西日本の地方における呼び方」を意味しています。

そのため、「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」は基本的に同じ魚類に分類される動物・魚を意味しているのです。

「鱶(フカ)」は古い読み方では「ワニ」とも読んでいて、現在の標準和名の鮫(サメ)にも「ネムリブカ・ドタブカ」だけでなく「シロワニ・ミズワニ」などの名前が残っています。

「鮫(サメ)」と「鱶(フカ)」の違い!

「鮫(サメ)」と「鱶(フカ)」の違い!

「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」の違いを、分かりやすく解説します。

「鮫(サメ)」に分類される魚類の動物(魚)の古来からの呼び方や西日本(山陰・九州など)における呼び方が「鱶(フカ)」になります。

そのため、「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」は同じ魚類に分類される動物(魚)を意味しているのです。

「鱶(フカ)」という呼び方は、現在でも「ネムリブカ・ドタブカ」のような標準和名として残っているので、完全に地方の俗称の呼び方というわけでもありません。

「鮫(サメ)」の語源は目が小さい「狭目(さめ)」にありますが、「鱶(フカ)」の語源は「深いところに棲息しているから」「卵を外に産まずに直接(孵化した後の)胎児として生まれてくるから」などにあるとされている違いはあります。

まとめ

まとめ

「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「鮫(サメ)」とは、「軟骨魚類に分類されているネコザメ目・カグラザメ目・ネズミザメ目・ツノザメ目などの総称やその魚類に当てはまる動物」です。

「鱶(フカ)」とは「鮫(サメ)に対する和名」「主に西日本で大型のサメに対して古くから使われていた呼び方」を意味していて、「鱶(フカ)」「鮫(サメ)」は同じ魚類を示しているのです。

「鮫(サメ)」「鱶(フカ)」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。