「電束」と「電気力線」の違いとは?分かりやすく解釈

「電束」と「電気力線」の違い専門用語・業界用語

「電束」「電気力線」は同じような意味を連想させる電磁気学に関する二つの用語ですが、「電束」「電気力線」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「電束」「電気力線」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「電束」とは?

「電束」とは?

「電束(でんそく)」という言葉は、「電気力線をいくつかまとめて束にしたもの」を意味しています。

「電束」を表す記号は「ψ(プサイ)」、単位は[C]になっています。

Q[C]と表記した場合には、「Q本の電束が電荷から出ていること」を示しているのです。

「電束」を単位面積で割って密度を計測したものを「電束密度」と呼んでいます。

「電気力線」とは?

「電気力線」とは?

「電気力線(でんきりきせん)」というのは、「電気の持つ力を視覚的に分かりやすくするために仮定された一本の線」の意味を持っていて、物理学者のマイケル・ファラデーが定義したことで知られています。

「電気力線」の単位は本数で表現されますが、電界の強さがE[V/m]の時には、単位面積あたりE本の電気力線が存在することになります。

つまり、「電気力線の密度=電界の強さ」が常に成り立つのです。

「電束」と「電気力線」の違い!

「電束」と「電気力線」の違い!

「電束」「電気力線」の違いを、分かりやすく解説します。

「電束」「電気力線」も電磁気学に関係する専門用語ですが、「電束」というのは「電気力線」をいくつかまとめて束にしたものを意味しているという違いがあります。

「電束」を表現する場合の単位は[C]ですが、「電気力線」を表現する場合の単位は[本]であるという違いも指摘できます。

また「電束」は電荷量Qのみによって定義できる量ですが、「電気力線」は電荷量Qと誘電率によって決まる量であるという違いもあります。

まとめ

まとめ

「電束」「電気力線」の意味の違いを詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?

「電束」という言葉は、「電気力線をいくつかまとめて束にしたもの・記号ψ(プサイ)と単位Cで表現するもの」を意味しています。

「電気力線」というのは、「電気の持つクーロン力を視覚的に分かりやすくするために仮定された一本の線」の意味を持っています。

「電束」「電気力線」の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。