この記事では、「伝統」と「文化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝統」とは?
「伝統」の意味と概要について紹介します。
意味
「伝統」は「でんとう」と読み、「ある民族や地域などでで、長い歴史の中で伝えてきた信仰や風習、しきたりや制度などのこと、それらを受け継ごうとする精神」という意味です。
概要
「伝統」は、長い歴史の中で、世代を超えて受け継がれながら形成されてきた、あらゆるものごとのことです。
昔の人が始めたことを、誰かが受け継ぎ、それを見て「素晴らしい」と思う人や「是非自分もそれを身に付けたい」「やりたい」と思う人がいて、現在まで伝わってきていることを言います。
具体的には「歌舞伎・能・狂言・落語」などの芸事や、「工芸品・神事・民族衣装」など、国や地域の特色となっているものも数多くあります。
「文化」との違いは、「歴史的に長く、古くから伝わっているものであること」です。
「文化」とは?
「文化」の意味と概要について紹介します。
意味
「文化」は「ぶんか」と読み、「人間が関わることで形成してきた環境」「衣食住や技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など、生活に関わるもの全て」という意味です。
概要
「文化」は、人が作り出してきた、毎日触れているものの全てのことです。
目には見えませんが、今自分が置かれている生活環境を形成する、世間一般的な考え方や精神、好みの傾向であり、時代により変化・発展していくものです。
人が「今の状況よりもっと良くしたい」と思って活動すれば、新しい文化が生み出されていくのです。
具体的には「絵画・音楽・文学・サブカルチャー・アニメ・和食・和室・わびさび」などがあります。
大昔はなかったもので、人が暮らしていくうちに身の回りにあって当然となっていったものは、全て「文化」と言えるのです。
「伝統」と「文化」の違い!
「伝統」は、「長い歴史の中で受け継がれてきたもの」です。
「文化」は、「その国の生活に定着しているもの」です。
まとめ
「伝統」と「文化」は、変化しないかするかという点が違います。
どちらも日本独自のものがあるので、大切にしましょう。