「観念」と「概念」の違いとは?分かりやすく解釈

「観念」と「概念」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「観念」「概念」の違いを分かりやすく説明していきます。

「観念」とは?

「観念」とは?

「観念」とは特定の物事に対して、その人の主観的にどう捉えているのか、どのような考え方をしてどう感じているかを指す言葉です。

対象となっている何かが、当人の価値観などのフィルターを通して見た結果や、その見方が「観念」と言えます。

「観念」は主観的に見た印象なので、対象となっているものが同じものでも、人によってそれに抱いている「観念」は別物です。

価値観や人生経験が近ければ「観念」も似通ってきますが、多少なりとも経験に差があるなら、全く同じ「観念」になることは極稀で、細部に違いが生まれます。

また「観念」は、あくまでその人から見たイメージを指すものなので、良くも悪くも偏見の目で見ている人の場合、「観念」が実物とかけ離れていることもある点には注意が必要です。

「概念」とは?

「概念」とは?

「概念」とは特定の物事についてを大まかにまとめたものを指します。

誰かの主観を入れずに、客観的にその物事を見た本質が「概念」です。

「概念」は客観的に捉え、誰の主観も入っていないものなので、対象となっているものが同じであれば、誰にとっても「概念」は共通して同じものになります。

それぞれの価値観がどれだけかけ離れていたとしても、物事の本質にそれを見る人の主観は関係しないので、「概念」は変わりませんし、「概念」が実物とかけ離れていることもありません。

また明確に本質を捉えられていなくても、多くの人が客観的にそうであると認識している事柄も、「概念」の一部と言うことができます。

なので本質を捉えているか否かも重要ですが、客観的に見てどういうものかという各人のイメージの共通項が「概念」と言えるでしょう。

「観念」と「概念」の違い

「観念」と「概念」の違い

「観念」「概念」の違いを、分かりやすく解説します。

「観念」は特定の物事を主観的に見たイメージであるのに対し、「概念」は特定の物事を客観的にまとめた本質です。

「観念」はどのように見るかによってイメージも変わるので十人十色の「観念」があり、それが実物とかけ離れている事もあります。

しかし「概念」は客観的に見た本質なので、誰にとっても「概念」は全く同じものですし、それが実態と大きくかけ離れることもありえません。

また何らかの経験で価値観が変わると物の見方も変わるので、結果として「観念」が変わることも少なからずあります。

しかし対象となっている物事自体が変化しなければ、それの「概念」が変わることはありません。

まとめ

まとめ

「観念」「概念」はどちらも目に見えず、調べても内容があやふやだったり逆に難しすぎて、違いを捉えにくい事が多いので、混同してしまいがちな言葉です。

とりあえず対象となっているものに対し、「観念」は主観的で人によって違う情報、「概念」は客観的で様々な人と共通する情報と大まかに考えておくといいでしょう。