この記事では、「阿鼻叫喚」と「叫ぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「阿鼻叫喚」とは?
「阿鼻叫喚」の意味と使い方について紹介します。
「阿鼻叫喚」の意味
「阿鼻叫喚」は「あびきょうかん」と読みます。
意味は「悲惨な状況に立たされ、苦しんで泣き叫ぶこと」です。
「阿鼻叫喚」の使い方
「阿鼻叫喚」は、凄惨な状況に巻き込まれてしまい、泣き叫んで苦しみあがくことを言います。
災害や戦争、大きな事故など、大勢の人の命が失われる様な悲惨な場所で、自ら苦しむ時の表現です。
混乱して泣き叫びながら逃げ惑う人達に使われ、形容動詞として「阿鼻叫喚だ・である」で意味が通じます。
「阿鼻叫喚」は仏教用語で、「阿鼻地獄(あびじごく)」と「叫喚地獄(きょうかんじごく)」が組合わさった言葉です。
どちらも八大地獄の1つであり、地獄へ落ちた亡者たちが、苦しみ叫ぶ様子を表しています。
「叫ぶ」とは?
「叫ぶ」の意味と使い方について紹介します。
「叫ぶ」の意味
「叫ぶ」は「さけぶ」と読みます。
意味は「大声を発する」「大声で言う」「世間に対して強く訴える」になります。
「叫ぶ」の使い方
「叫ぶ」は、とにかく大きな声を出すことを言います。
人に伝える為のこともあれば、単に自己満足で大声を出すこともあります。
また、悲しい時や辛い時、苦しい時などネガティブな感情だけではなく、嬉しい時や楽しい時、興奮した時などに思わず大声を上げることも含まれます。
また、直接人に伝えるのではなく、世の中に向かって広く自分の意見を主張する時にも使われます。
「叫ぶ」は人の心理や状態ではなく、「大声を出す」という行為そのものを表す言葉です。
「阿鼻叫喚」と「叫ぶ」の違い!
「阿鼻叫喚」は「悲惨な状況で泣き叫ぶこと」です。
「叫ぶ」は「状況に関係無く大声を出すこと」です。
まとめ
今回は「阿鼻叫喚」と「叫ぶ」の違いをお伝えしました。
「苦しんで叫ぶのが阿鼻叫喚」、「状況にかかわらず大声を出すのが叫ぶ」と覚えておきましょう。