この記事では、「専門医」と「認定医」の違いを分かりやすく説明していきます。
「専門医」とは?
「専門医」とは、診療科目別の学会やそれに相当する団体が定めた基準を満たした医師が名乗ることができる資格です。
診療科によって違う部分もありますが、その学会(など)が定めた臨床カリキュラムを修了、その後に決められた(いくつかの中の)施設で実際に研修として数年勤務した上で試験に合格することでこの資格が得られます。
医師免許というものは、内科、整形外科、眼科などの全く別の診療科でも、それ自体は同一のものですが、この「専門医」とあると、その診療科が専門なのだと明確に判断できます。
尚、どの診療科でも取得までには合計で5、6年は掛かります。
「認定医」とは?
この「認定医」は、医師が各診療科における「専門医」の資格がある医師が、認定医となる為の研修を受け、試験に合格して認められる資格です。
同じ診療科の中でも更に細かく分かれており、例えば、整形外科では「専門医」としての資格は1つですが、この「認定医」には7種類あり、脊椎・脊髄に精通した認定医や、リウマチ専門の認定医などが存在します。
尚、この「認定医」となると、障がい者手帳の発行の為に必要となる診断(診察)が可能になります。
その発行には、必ず疾患のある診療科の認定医のそれが必要となり、比較的大きな病院でないと該当の認定医が存在せず、この診断が受けられないことがあります。
この取得には、「専門医」として認められた後に、早くても5年は掛かる場合がほとんどで(この為の研修期間です)、専門医とは違い、一度取得すれば永久にそれという訳ではなく、数年おきに資格としての更新が必要です。
「専門医」と「認定医」の違い
「専門医」と「認定医」の違いを、分かりやすく解説します。
どの診療科においても、まずは「専門医」になり、その上で更に細かい分野別の「認定医」になるという流れとなっています。
「医師免許」の所持だけでも法的に認められた立派な「医師」だと言える為、特にこの「専門医」や「認定医」になる必要はありませんが、これらの資格を得ていると、その診療科が専門だとすぐに分かり、信頼も得られることになります。
特に「認定医」は、その診療科の中でも各専門分野のエキスパートだとすぐに分かり、更新もある為、とても信頼できる医師だと判断される基準となっています。
まとめ
「専門医」と「認定医」は、その医師のプロフィールに記載がある場合がほとんどです。
開業医の場合は、医院内にその認定証が掲示されていることも多いので、来院の際にそれらを見掛ける機会があるかも知れません。