「失言」と「暴言」の違いとは?分かりやすく解釈

「失言」と「暴言」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「失言」「暴言」の違いを分かりやすく説明していきます。

「失言」とは?

「失言」とは?

「失言」とは、うっかり出てしまった、配慮に欠けた発言のことです。

政治家がこれによって責められるような場面は、ニュースでもお馴染みです。

具体的には、東日本大震災が起こったことに対し、「まだ東北でよかった」と当時の今村復興担当大臣がある会合で発言したのが正にこれに当たり、その為に辞職する羽目となってしまいました。

東京の都心で起こるよりはよかったと表現したかったのでしょうが、例えそうだとしても、被災した人たちへの配慮に欠けているのは言うまでもありません。

「暴言」とは?

「暴言」とは?

「暴言」とは、乱暴な言葉や物の言い方です。

「ふざけるな」「馬鹿野郎」などという発言がそれに当たり、そのように発言するという意味で「暴言を吐く」と使われます。

「あいつは怒ると、すぐに暴言ばかりだ」といったような使い方もよく見られ、こちらも政治家が記者などからの追求に対し、つい発してしまうことが少なくありません。

配慮に欠けている点は「失言」と一緒なので、その「失言」の一種になります。

また、「近年の政治家は、失言や暴言が多い」のように、これらは一緒に使われる場合も多いです。

「失言」と「暴言」の違い

「失言」と「暴言」の違い

「失言」「暴言」の違いを、分かりやすく解説します。

「失言」は、つい出てしまった不用意な発言のことですが、その後に本人がすぐに「しまった」と気付く場合と、人から言われるまで気付かない場合に分かれます。

先の震災の例では後者で、記者からのそれへの追求から、慌てて取り消すことにしましたが、一度口から出てしまった発言は、簡単にそうもできないものです。

それが大臣という立場のある人間のものであれば尚更というもので、結果、大臣を辞任することになってしまいました。

「暴言」は、乱暴な言葉や物言いに対する表現で、そのほとんどが怒りの感情から出るものだと考えていいでしょう。

こちらも、簡単に後から取り消せるものでもなく、そのような発言はしないに限ります。

まとめ

まとめ

「失言」「暴言」は、このように違います。

「暴言」は、「失言」の一種で、一緒に扱われることもありますが、「失言」は、本人が後からそれだとすぐには気付かないことも多いです。