「質量」と「重量」の違いとは?分かりやすく解釈

「質量」と「重量」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「質量」「重量」の違いを分かりやすく説明していきます。

「質量」とは?

「質量」とは?

「質量」とは、その物体の固有の重さを表す言葉です。

単位は「g」(グラム)や「kg」(キログラム)、「t」(トン)などで、どこで計測してもこれが変わることがありません。

地球上では、引力によって重さというものが発生しています。

よって、正確にこれを測定するには海抜に近い位置でのそれが不可欠です。

しかし、それでも正確という訳ではなく、近似値という表現に留まり、本当に正確な測定は不可能だと言えるかも知れません。

それは、高い場所になるほど引力が弱まる為、若干ですが重さが軽くなり、海抜ぎりぎりの場所が最適かと言えば、それは陸上での話であって、海中で(水による浮力を考慮せずに)測ることができれば多少は重くなるからです。

「重量」とは?

「重量」とは?

「重量」は、その環境においての重さの表現になります。

その為、先の「質量」とは違い、高所では多少ながら軽くなりますが、その値で構いません。

また、地球以外での重さにも使うことができ、例えば、月の重力は地球の約1/6だと言われている為、そこで測定したとすると、この「重量」も地球上での約1/6になります。

よって、60キログラムの人間の月における「重量」は、約10キロということになり、無重力空間である宇宙空間であれば、ほぼ0だと表現できます。

尚、こちらには「N」(ニュートン)という単位が使われることがあり、基本的な定義として、1ニュートンで102グラムの「質量」に該当します。

ですが、先のように測定環境によって上下する為、同じ地球上でも高所になるとこのままとはいかず、正確な変換は難しい場合があります。

「質量」と「重量」の違い

「質量」と「重量」の違い

「質量」「重量」の違いを、分かりやすく解説します。

「質量」は、その物体の絶対的な重さの表現になり、どこで測定しようと同じだということが前提の表現です。

その為、正確な測定は難しいものの、一度決まった値は、どこに持っていこうと変わることはありません。

「重量」は、測定した環境に応じた重さのことで、ニュートンという単位が用いられる場合がありますが、あまり一般的ではなく、基本的な定義(1ニュートンが102グラム)だけを覚えておけば、通常は問題ありません。

まとめ

まとめ

「質量」「重量」は、このように違います。

「重さ」と一言で表現しても、正確には、それが「質量」なのか、「重量」なのかという違いがあるということです。