「引き換え」と「引き替え」は、意味が少し異なる言葉になります。
「引き換え」と「引き替え」の違い
「引き換え」と「引き替え」は、共に「ひきかえ」と読む言葉同士で、先の「引き換え」は、それと相応のものとの交換になる時に用いられます。
「引き替え」は、特に対象間の釣り合いは考えずに使える表現で、ここがこの2つの言葉の違いになると考えてください。
「引き換え」と「引き替え」の例文と解釈
「引き換え」と「引き替え」のそれぞれを使った例文と解釈です。
これらにより、より理解が深まるでしょう。
「引き換え」を使った例文
「それとなら引き換えにしてもいい」
それなら値打ちや実用面などが釣り合うと言っていることになり、いわゆる「等価交換」(価値の等しいもの同士の交換)に近い形になる場合にはこちらの「引き換え」が使われます。
「引き替え」を使った例文
「そんな物と引き替えるのは難しいと言わざるを得ない」
こちらの「引き替え」は、特に条件はない交換というニュアンスになると考えていいでしょう。
よって、価値などが釣り合っている必要はなく、この例文のように、それとは無理だという場合に向いている表現になります。
まとめ
それなりに釣り合っている条件であれば「引き換え」、そうとは思えない時には「引き替え」の方を用いると覚えておけば、間違って使ってしまうことはないでしょう。