この記事では、「広める」と「広げる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「広める」とは?
「広める」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「広める」は「ひろめる」と読みます。
「広める」は「範囲を広くする」という意味があります。
例えば、動物に関する知識の範囲を広くするため、新しく専門書を購入する場合、「専門書を読むことで、動物に関する知識を広める」などと言うことができます。
また、戦国時代の武将が、支配している土地の範囲を広めようと、敵国に挑んでいくような状況を、「戦に勝ち、勢力を広める」などと表現することができます。
次に「広める」には「広く知られるようにする。
広く行われるようにする」という意味があります。
例えば、ある宗教を広く知られるようにするために、布教活動を行う場合、「教えを広めるために、布教する」などと言えます。
また、有名人になりたい人が、SNSで私生活を発表したり、動画などを投稿して広く知られようとするとき、「名を広めるために、SNSなどを駆使する」などと表現することができます。
「広げる」とは?
「広げる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「広げる」は「ひろげる」と読みます。
「広げる」は「空間や面積、幅を大きくする」という意味があります。
例えば、狭くて大型の車が通れない道路の幅を広くする工事をするとき、「道路を広げるための工事をする」などと言うことができます。
また「広げる」には「範囲や規模を大きくする」という意味があります。
例えば、住んでいる町から出たことがない人が、海外旅行に行くことで、様々なものを見て、体験することにより「視野を広げる」ことができるかもしれません。
続いて「広げる」には「包んだりたたんだりしているものや閉じているものを開く」という意味があります。
例えば、閉じている傘を開くとき、「傘を広げる」と言います。
さらに「広げる」には「たくさんのものをいっぱいに並べて置く」という意味があります。
例えば、テーブルの上に、料理の乗った皿をたくさん並べて置くとき、「テーブルに料理を広げる」などと言います。
「広める」と「広げる」の違い
「広める」と「広げる」の違いを、分かりやすく解説します。
「広める」と「広げる」は、様々な意味があり、意味が重なるものもあります。
一般的な印象として、「広める」は「普及させる」というニュアンスが広いのに対して、「広げる」は、「大きくする」というニュアンスが広い言葉と考えることができます。
「広める」という言葉を使うとき、「教えを広める」「名を広める」というように、普及させる意味で使うことが多く、「広げる」という言葉を使うときは、「道路を広げる」「話を広げる」など、大きくするという意味で使うことが多いと考えることができます。
まとめ
「広める」と「広げる」の違いについて見てきました。
「普及させる」場合は「広める」を、「大きくする」場合は、「広げる」を使うようにしてみましょう。
