この記事では、「雰囲気」と「空気感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雰囲気」とは?
雰囲気とは、ふんいきという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見えれば分かる事ですが、もやもやとした大気を意味する雰の漢字に、周りを取り巻く等の意味がある囲の漢字を加え、特有な様子の意味を持つ気の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。
だからこそ雰囲気は、ある人が周囲に感じさせる特別なムードや、その場に居る人達が作り出す気分を表すのです。
「雰囲気」の使い方
雰囲気は、その人が周囲に何となく与える気分といった意味で使われる事が多い言葉となっています。
理屈云々ではなく、何となくという直感で感じ取れる気分やムードを表現したい時に使われる事が多いです。
例えばアットホームな雰囲気なお店、お洒落な雰囲気のバーといった使い方が見られます。
他にも雰囲気イケメンという言葉で、顔はかっこいい訳ではないのに、髪型や服装がお洒落だったり、スタイルが良くてイケメンに見える男性を示したりするのです。
「空気感」とは?
空気感とは、くうきかんという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば理解出来ますが、地球の大気の下層部を構成している無色透明な気体や気分や状態の意味を持つ空気の文字に、その物事の様子や心の働き等の意味を有する感の文字を組み合わせる事で成立した言葉です。
そのため空気感は、人や場所が持っている気配を意味する言葉となっています。
「空気感」の使い方
空気感は、人や場所等の映像や写真、或いは絵等を見てその人自身やそこにいる様な気分にさせてくれた時に、良く用いられる言葉です。
他にもその場所に漂う気配を感じる時に、この空気感という言葉を使用したりします。
「雰囲気」と「空気感」の違い
雰囲気と空気感は、文字表記を見比べても使用されている漢字が2文字違う上に、読み方も似ている程ではありません。
ですが共に気という漢字が使われており、表す意味合いもやや似ていたりするのです。
まず雰囲気は、そこにいる人々が作り出す気分や、ある人が周りに感じさせる特別なムードといった意味を示します。
一方の空気感は、シンプルに人や場所が発する気配や、映像や写真から本物と同じ気配が感じられるといった意味で用いられる言葉です。
「雰囲気」の例文
・『あの2人は前々から良い雰囲気だと思っていたけど、やはり付き合い始めたらしい』
「空気感」の例文
・『私は野球観戦時の球場の空気感が大好きです』
まとめ
2つの言葉は共に気という同じ漢字が使われており、示す意味合いも似通っている所があります。
ただし気の文字以外の2文字は違っているため、表す意味合いにも相違点が見られます。
ちなみに雰囲気は、その場にいる人達が醸し出す気配や、ある人が周囲の人間に感じさせる特別な気分を表現する言葉です。
対する空気感は単純に場所や人が持つ気配だったり、写真や映像等で実際の人や場所の気配を感じさせる事に対して用いられる言葉となっています。