「正当性」と「妥当性」の違いとは?分かりやすく解釈

「正当性」と「妥当性」の違い言葉・カタカナ語・言語

物事のあり方を当場面でよく使われる言葉「正当性」「妥当性」にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「正当性」「妥当性」の違いについて解説します。

「正当性」とは?

「正当性」とは?

「正当性」とは、「公のルールに照らしあわせて筋が通っていること」を意味する言葉です。

物事の正しさを判断する方法はいろいろあります。

「正当性」とは「多くの人に共通する公的な決まりや社会通念として持ちあわされている道理などを基準に考えたときに間違いがない」という正しさを意味する言葉です。

簡単にいえば「客観的に見て主張を裏付けるようなはっきりとした根拠があること」「正当性」であり、個人の判断や勝手な価値観ではなく「社会や集団の人すべてに共通しているルールを元に判断した時の正しさ」を意味しています。

一般的に「正当性」という言葉が使われるのは「法律や条例、国際条約など人々の間に共通するルールを元に判断したと気に合理性がある状態」のときです。

実態に即していないあるいは感覚的には納得がいかないような状態であってもルールに従っていて問題がないのであれば多くの人々が納得せず不満を持っていたとしても「正当性」が認められます。

「正当性」の使い方

・『あくまでも自衛のためのやむを得ない暴力だったと正当性を主張する』
・『後継者争いでは遺言状を基に正当性を主張した』
・『解雇の正当性について裁判で争う』
・『彼の一方的な主張には正当性が全く感じられない』

「妥当性」とは?

「妥当性」とは?

「妥当性」とは、「適切であるという判断が共有されること」を意味する言葉です。

「物事についてさまざまなケースを想定したときに最もふさわしいと多くの人の判断が共通すること」を指して「妥当性」と表現します。

一般的には消極的な証人を表す言葉として使われており、「それ以外の選択肢や可能性を排除していったときに最後まで残るもの」を指します。

「妥当性」には「上手く合致する」「適合する」といったような「マッチング」のニュアンスがこめられています。

あらかじめそれ専用に用意されたものではないが相性がよく似つかわしい状態が「妥当性」であり「積極的に推進しているわけではないものの総じて判断するとふさわしい」ような必然として是認される情愛を表します。

「妥当性」の使い方

・『新社長の妥当性について話し合われた』
・『給付金額の妥当性について判断がわかれた』
・『一方的な主張を押し付けるだけでは妥当性に欠ける』
・『増税の妥当性について選挙で国民の判断を仰ぐ』

「正当性」と「妥当性」の違い

「正当性」と「妥当性」の違い

「正当性」「妥当性」の違いは「客観性」です。

「正当性」証拠や法律など客観的な基準を根拠に積極的に正しさを主張する場合に使われる表現です。

「妥当性」は多くの人の主観的な判断を多数決で見たときの多数派を指します。

人によって判断がわかれることが多く消極的な酸性も含まれます。

まとめ

まとめ

「正当性」「妥当性」は違いがわかりにくい言葉ですが深く意味を考えてみると全く異なる意味合いだとわかります。

実際に用いる場合はそれぞれの言葉が表す内容に注意しながらふさわしい表現を使うようにしましょう。