この記事では、「聖護院蕪」と「聖護院大根」の違いを分かりやすく説明していきます。
「聖護院蕪」とは?
かぶの一品種です。
原産地は京都の聖護院です。
このかぶは一般的にスーパーで見るものよりも大きいという特徴があります。
重さは2~5kgにもなり、日本で最大のかぶとされています。
現在の栽培の中心地は、京都府南部にある亀岡盆地です。
この土地は昼夜の寒暖差が大きく、朝露が濃い特徴があります。
この気候が栽培に適しています。
亀岡盆地での生産者数はおよそ25人、年の出荷量は1100トンほどです。
このかぶは千枚漬けにして食べられることが多くあります。
これは、かぶを薄切りにしたものを乳酸発酵させた漬物です。
昆布とみりんとともに浸けていたのですが、これだとやや黄色みがかった色になるので、現在では酢で浸けたものが出回っています。
酢を使ったものは自宅で簡単に作ることができます。
かぶを薄切りにし、密閉できるチャック付きの袋に酢、砂糖、塩、昆布、鷹の爪と共に入れ、冷蔵庫で保管をします。
しばらくすると味がしみ込んで食べごろになります。
「聖護院蕪」の使い方
かぶの一品種を指して使う言葉です。
「聖護院大根」とは?
大根の一品種です。
原産地は京都の聖護院とされています。
京都での主な産地は城陽市、久御山町、亀岡市です。
京都だけでなく、岩手県から大分県まで各地で栽培されています。
この大根は大きなことが特徴で、大型のものは重さが3~4kgになります。
そして、やや丸みを帯びています。
穫時期は10月から2月ころにかけてで、京都では冬の野菜として親しまれています。
この野菜は連作に弱いため、栽培をする際にはアブラナ科の連作を避けるようにします。
近くにマリーゴールドを植えておくと、センチュウの寄生の防除に役立ちます。
料理としては、主に煮物にして食べられています。
煮崩れしにくい特徴があるので、煮込む料理に適しているのです。
そして、柔らかいため、これも煮物向きです。
大根漬けにもされています。
「聖護院大根」の使い方
大根の一品種を指して使用する言葉です。
「聖護院蕪」と「聖護院大根」の違い
どちらも京の伝統野菜に指定されているものですが、同じものではありません。
一方はかぶ、もう一方は大根です。
見た目は似ていても違うものです。
どちらも漬物にされることがあり、食べ方は似ています。
亀岡市で栽培されている点も似ています。
「聖護院蕪」の例文
・『聖護院蕪を栽培している』
・『聖護院蕪の栽培地を訪れる』
・『聖護院蕪を使った漬物』
・『今年も聖護院蕪がおいしい季節になった』
「聖護院大根」の例文
・『農家から聖護院大根をもらった』
・『聖護院大根を使ったおでん』
・『聖護院大根の煮物が好き』
・『寒い冬には聖護院大根の煮物がおいしい』
まとめ
どちらの野菜も京の伝統野菜で、栽培地や食べ方が似ていますが、かぶと大根という違いがあります。