この記事では、「芋煮」と「芋の子汁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「芋煮」とは?
「芋煮」は、山形などの伝統料理で、里芋を用いて豚汁に用いる具材を投入した鍋料理のことで、味付けはみそだったり醤油だったりしますが、鍋料理特有の水を入れずにお酒のみで水かさを増すのが「芋煮」の特徴です。
お酒の代わりに水を入れたものが、岩手の「芋の子汁」です。
なお、水がわりに入れるお酒は、日本酒でなければならないです。
「芋の子汁」とは?
「芋の子汁」は、岩手の豚汁のことで里芋を主要とした豚汁で、水かさを増すために水を入れるのが特徴です。
水を入れる際、鰹節などでだしを取ることでより深い味わいがあるのがこの岩手の豚汁です。
「芋煮」と「芋の子汁」の違い
「芋煮」と「芋の子汁」の違いは、鍋料理の豚汁であるか、豚汁であるかで、「芋煮」は、水分を野菜から抽出した上で、お酒のみを水分とします。
逆に、「芋の子汁」は、だしを水分とするため、重要となるべくはだしで、出汁については魚から出汁を取ります。
「芋煮」の例文
・『芋煮は、日本酒が水分変わりである』
この例は、山形の伝統料理である「芋煮」は、日本酒を水分変わりにして後は野菜からも水分を抽出させる料理だという例です。
ただ、この作り方は、山形でも賛否があり、水を入れるケースもあるのですが必ず使用するお酒は日本酒であることが前提となっています。
逆に「芋の子汁」の場合、お酒は料理酒という物で十分で日本酒を使用することはありません。
「芋の子汁」の例文
・『芋の子汁は、里芋を中心とした豚汁だ』
この例は、「芋の子汁」という食べ物は、岩手の豚汁なのですが里芋が中心だとした例です。
なお、豚汁には、主要となる野菜が異なるという文化があり、サツマイモが入る豚汁もあり、九州ではサツマイモが入ります。
なお、「芋の子汁」は、水分についてはお水を使用し、お酒については料理酒になるため、日本酒を使用することはないです。
まとめ
「芋煮」と「芋の子汁」の違いは水分の含ませ方が異なり、水を使用するか、水を使用しないかにあり、かつお酒が日本酒であるか料理酒であるかです。
なお、この料理は、豚汁をイメージしてもらうと分かりやすく、入っている具材は里芋が両者とも中心で、九州においては、里芋ではなくサツマイモが中心に変化します。
これらは郷土料理と呼ばれていてエリアごとに異なるため、「芋煮」については鍋料理になるのですが、水を入れることもあります。
なお、「芋の子汁」は、豚汁と同じで汁物でなべ料理ではないので大鍋で作る必要性も無ければ、土鍋で作る必要性も無いです。
なお、神戸のエリアにおいては、「芋の子汁」や「芋煮」と言われるものは専門店が存在しており、郷土料理の専門店で飲食が可能です。
何故、神戸で?と思われるでしょうが、実は神戸エリアは、異文化が多く、様々な郷土料理を提供しているお店も多く、変に文化が生まれたこともあるため、神戸エリアにおいては、「芋の子汁」だろうと、「芋煮」であろうと探せば見つかりそれらを専門店で飲食できます。