「格好」と「恰好」の違いとは?分かりやすく解釈

「格好」と「恰好」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「格好」「恰好」の違いを分かりやすく説明していきます。

「格好」とは?

「格好」とは?

「格好」の意味は以下の通りです。

1つ目は「外側から見た人や物の姿かたち」という意味で、人や物を客観的に見た姿や形のことです。

2つ目は「人に対して恥ずかしくない様に整った姿かたち」という意味で、客観的に見て恥ずかしい、欠点が目立つなどのことがない様にきちんと見せる自分の姿のことです。

3つ目は「~の様なこと」という意味で、人の事情やものごとの状態のことです。

4つ目は「一方のものにふさわしいこと」という 意味で、一つのものがもう一つのものに見合っている様子のことです。

5つ目は「数値や度合いがちょうどよい様子」という意味で、値段や大きさなどが手ごろなことです。

上記に共通するのは「客観的な様子」という意味です。

「格好」は下で紹介する「恰好」の漢字が変化した言葉です。

元は「恰好」として「ふさわしい」という意味の言葉でしたが、次第に「姿かたち」を意味する様になり、「格好」という字が使われる様になりました。

「格好」の使い方

「格好」「外側から見た人や物の姿かたち」「人に対して恥ずかしくない様に整った姿かたち」「~の様なこと」「一方のものにふさわしいこと」「数値や度合いがちょうどよい様子」という意味で使われます。

名詞として「格好がつく・つかない」「格好を付ける」「格好をする」「格好良い・悪い」「格好の獲物」などと使われます。

基本的に、客観的に見た人や物の姿かたちのことや、あるものごとに程度が見合っていることに使われます。

尚、「格好」は常用漢字であり、現在では一般的にこちらの漢字が使われています。

「恰好」とは?

「恰好」とは?

「恰好」の意味は以下の通りです。

1つ目は「丁度似つかわしい」という意味で、「格好」で紹介した意味の4つ目の意味になります。

2つ目は「姿かたちが丁度良いこと」という意味で、こちらも「格好」の意味の5つ目になります。

「恰好」「恰も好し(あたかもよし)」が語源で、あるものに対してピッタリ当てはまることという意味です。

「恰好」の使い方

「恰好」「丁度似つかわしい」「姿かたちが丁度良いこと」という意味で使われます。

名詞として「恰好の夫婦」「恰好の獲物」などと使われます。

基本的に、丁度見合っている様子や、姿かたちが手ごろな様子に使われる言葉ですが、常用外の為に公的な文章では使われません。

「格好」と「恰好」の違い

「格好」と「恰好」の違い

「格好」「客観的に見た人や物の姿かたちの」「あるものごとに程度が見合っていること」という意味です。

「恰好」「格好」と同じ意味、常用外漢字の為に公的には使われません。

「格好」の例文

「格好」の例文

・『走って逃げる格好をする』
・『買い物におしゃれな格好で出かける』
・『試合で最下位ではあまりにも格好が悪い』
・『彼女に引率される格好でホラー映画を見に行く』

「恰好」の例文

「恰好」の例文

・『探していたところへ恰好の獲物がやってきた』
・『これは話題作りに恰好のおみやげだ』
・『酔いもが恰好な値段で手に入る』
・『これは正に恰好のチャンスだ』

まとめ

まとめ

今回は「格好」「恰好」について紹介しました。

「格好」「姿かたち」「見合っていること」「恰好」「格好の常用外漢字」と覚えておきましょう。