「概要」と「概略」の違いとは?分かりやすく解釈

「概要」と「概略」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「概要と「概略」の違いを分かりやすく説明していきます。

「概要」とは?

「概要」とは?

「概要」は、物事を指し示す際、要点だけをついて物事を記載するのが概要です。

よって、だらだらとあらましや結論を書き記したのでは概要にならず、見て全体の要点がつかめるまとめでないと「概要」とはなりません。

これは、漫画で言えば、重要なキーポイントになる部分だけをまとめ上げ、目次にしたものが、「概要」となります。

「概略」とは?

「概略」とは?

「概略」は、全体をまとめ上げ、要点を示している必要性があり、単純なまとめでは成立しません。

よって、漫画などにおいては、前作の、漫画のお話をできるだけすべてをまとめ上げ、内容がおおよそつかめれば、「概略」になります。

逆に、全体像がつかめないとそれは単なる略というものになり、目次にすらなりません。

なお、目次はどのページに何が掛かれているかを記載しているため、実は、「概略」になります。

「概要」と「概略」の違い

「概要」と「概略」の違い

両者の違いは、「概要」は要点をまとめているが故、漫画などにおいては重要なキーポイントにクローズアップして目次を作り上げることで前巻の内容の把握はどうでもよく、「概略」が前作の内容を把握することだと違いを分けるとわかりやすいでしょう。

「概要」の例文

「概要」の例文

・『自動車工場の計画の概要を作り上げる』
この例は、自動車工場の新規工場に関して、要点のみをまとめ上げるというものです。

要はキーポイントになる点を作り上げ一つの計画書に作り上げこの要点をまとめたものを第3者に見せることで自動車工場の新規開設について融資などを受けようというのがこの例になります。

「概略」の例文

「概略」の例文

・『殺人事件の概略を警部に説明する』
この例は殺人が起きた際の事件内容を警部に説明するという例で、「概略」は、殺人事件の全体がつかめるように事件が起きたあらましを話すというものです。

このお話を聞いて警部は殺人事件の全体像をつかみ捜査を開始するというもので、恐らくですが、殺人事件の全体を説明するのは、警部よりも格下の部下が警部に事件の全体像をお話していると思われます。

まとめ

まとめ

「概要」については、要点をまとめ上げているという点がとても重要で全体像をつかむことはどうでもよいので、漫画においては、重要そうな部分だけを目次で説明してくれればよいと考えます。

逆に、「概略」は、漫画においては、前のコミックの巻数のお話をできるだけまとめ上げ、全体像がつかめないと、「概略」にはなりません。

略とありますが、「概略」は、全体像がつかめないと単なる略になり、要は内容が重視されており、キーポイントだけを抑えていても重要な何が言いたいのかや、どうしてほしいのかがないとならず、説明重視です。

なお、両者は説明をするという点においては、共通しており、「概要」は要点をまとめ上げて説明をすること、「概略」は、全体像をつかめるまとめ上げを行ったものと考えるとよいでしょう。