「懐古厨」と「老害」の違いとは?分かりやすく解釈

「懐古厨」と「老害」の違い言葉・カタカナ語・言語

昔のことを懐かしむことは誰もがすることですが中にはそれをあまりにも賛美する人もおり、これらは「懐古厨」「老害」と言われます。

この記事では、「懐古厨」「老害」の違いを分かりやすく説明していきます。

「懐古厨」とは?

「懐古厨」とは?

「懐古厨」とは過去や古い時代のコンテンツや作品を懐古する人のことを表す言葉であり、その頻度や価値基準が極度に偏っているのが特徴です。

昔は良かったという感想を持つ人が多く、過去の栄光や定番作品を持ちだして現代の様々な物事を批判することから、「懐古厨」は時に嫌われる性格として知られています。

とにかく過去の方が良かったと頭ごなしに論じることや、きちんとした比較や評価しないまま現代のコンテンツや作品を貶す発言するのが特徴であり、ここ最近はネットで「懐古厨」な発言する人も増えてきました。

元々インターネットのスラングで特定の集団を表す言葉としては「○○厨」というものがあり、「懐古厨」もスラング的な使われ方をするので基本的にはネガティブな意味として使用されます。

「老害」とは?

「老害」とは?

「老害」とは年齢を経ることによって思考や判断力が衰えてしまったにもかかわらず、古い考えを改めることをしないで他人に押し付ける人々を表す言葉です。

「老害」は特に集団や組織のリーダーやトップの人々のことを例える時に使う言葉であり、時代に合わない古い考えのまま組織を動かすため集団にとって害になる危険性を孕みます。

「老害」は日常的な言葉として使うことも可能ですが、スラング的な意味を持っており人を侮蔑する可能性があるので使用の際には注意が必要です。

「老害」は漢字の意味から老人や年齢の高い人がなるイメージがありますが、実際にはその人の考え方や価値観が古くて頑固な状態を表すので、肉体的な年齢が高くなくても精神が「老害」になる可能性は十分にあります。

「懐古厨」と「老害」の違い

「懐古厨」と「老害」の違い

「懐古厨」は古い時代の価値観やコンテンツを賛美する人々であり、これら過去の栄光を持ちだして現代の様々な物事を見下す傾向があります。

「老害」も同様に古く時代の価値観や考え方に囚われている人々を表す言葉ですが、こちらは集団や組織のリーダーが陥ることで害を成す危険性があります。

「懐古厨」の例文

「懐古厨」の例文

・『自分では気がつかなかったが、最近どうもレトロゲーム懐古厨になってしまったようだ』
・『古い映画が好きな懐古厨として有名だったライターが、最近ではすっかり現代作品にのめり込んでいるのを知って驚きました』

「老害」の例文

「老害」の例文

・『現政権のトップが老害という批判は厳しいものだが、もっともな意見だと思います』
・『老害にならないように様々な趣味を持ち、年下の意見を真摯に聞くようにしています』

まとめ

まとめ

年齢を取ることで考え方が偏屈になることは多くの人で発生します。

自分の考え方が古くなったことを受け入れて変化させれば望ましいのですが、これに失敗すると頑固な「懐古厨」「老害」になる可能性が存在します。