この記事では、「復帰」と「復旧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「復帰」とは?
「復帰」とは、元の状態や地位、各種のポジションなどに戻ることです。
「状態」が対象になる場合、「停電していた電気が、やっと復帰した」のような使い方になりますが、その場合は後述する「復旧」の方が表現として向いており、間違いではないものの、あまりそのような用い方はしません。
よって、元の地位などへ戻る場合の表現としての使われ方が多く、「病気で休んでいたが、明日から復帰する」、「一度は辞めたが、また復帰することになった」のような使い方でよく見聞きする言葉です。
「復旧」とは?
「復旧」は、元の状態に戻ることの表現です。
先のように、「電気が復旧した」といったように使われ、近年よく見聞きするのは、「ネットの回線が復旧した」のような用いられ方でしょう。
何かのトラブルにより、通信ができなくなっていた状態から元に戻ったという意味になり、専用線でもない限り、それなりに発生することがある現象な点と、ネットが生活の中で一般な存在となってきたことから、そのような時に使う為に覚えておくといい言葉だと言えるでしょう。
「復帰」と「復旧」の違い
「復帰」と「復旧」の違いを、分かりやすく解説します。
「復帰」は、「復旧」の意味で使えないこともありませんが、元の地位やポジションに戻るという解釈での使われ方がほとんどになる言葉です。
その「復旧」は、何かの状態が元の通りに戻ることの表現で、前述の電気やネットの回線などだけでなく、乱れていた電車ダイヤが元に戻った時や、壊れていたものが修理によって元の姿になった時にも、「復旧させた」のように使うことができます。
まとめ
「復帰」と「復旧」は、このように違います。
言葉としては、「復帰」で「復旧」の意味もまとめて表現できますが、実際には説明したような使い分けをされています。