この記事では、「普遍的」と「一般的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普遍的」とは?
「普遍的」とは、広く知れ渡っている、多くの場合に当てはまるという意味になります。
「金には普遍的な価値がある」といったような使い方になる言葉で、この場合の意味は、金の価値は誰にでも広く知られているという解釈になります。
誰もがそう思っている、それが当然の考え方だといった解釈で用いる言葉で、例えば、数学の各種の公式は、どれも「普遍的な定理」だと表現できます。
「一般的」とは?
「一般的」は、大多数の人がそうだと認めているという解釈になる言葉です。
「一般的に考えると、それが正しいと思う」と使えば、多くの人がそれが正しいと考えるだろうと言っていることになり、必ずしも正しい解釈だとは限りませんが、マジョリティ(多数派になる意見)だという意味だと考えていいでしょう。
よって、先の「普遍的」と似た意味になる言葉ですが、こちらの解釈は、時代と共に変わるものです。
その為、「時が江戸時代なら、それが一般的だった」のような使い方もでき、あくまでその時点でのことになります。
「普遍的」と「一般的」の違い
「普遍的」と「一般的」の違いを、分かりやすく解説します。
似ている意味のこれらの言葉ですが、「普遍的」で表現される事例は、いつの時代でも基本的にそうだという解釈で捉えることができます。
それに対して、「一般的」は、先のように時代と共に変化するという大きな違いがあり、同じ時代のことであれば、どちらでも意味が通ることも多いですが、それについての言及がない時には、「一般的」の方は、それがいつの時点でのそれなのかを考える必要がある場合があります。
まとめ
「普遍的」と「一般的」は、このような違いになります。
「普遍的」だとされる事柄は、日本の中だけのことでなく、世界に共通したそれだという解釈でいいでしょう。