この記事では、「貧しい」と「乏しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貧しい」とは?
「貧しい」(まずしい)とは、お金がなく、生活が苦しいという表現になります。
「駅前で貧しい人への募金活動が行われていた」、「相変わらず貧しい生活を送っている」といったような使い方になる言葉です。
それがどれくらいの程度なのかまではこの言葉だけでは分からない為、実際にはそれほどではなくても使われる場合もあります。
また、一時的にそのような状態だという意味で、「今月は何かと物入りで貧しい状態だ」などと用いることもできます。
「乏しい」とは?
「乏しい」(とぼしい)は、残りが少ない、充分な量はないという意味で使います。
「在庫に乏しい」と使うと、在庫がもう残り少なくなっていることも表現になります。
「日本は天然資源に乏しい国だ」のようにも使うことができ、日本には天然資源が充分な国ではないと言っているのと同じになります。
また、「才能に乏しい」のような使われ方もする言葉で、この使い方では、才能があまり見受けられないと解釈してください。
「貧しい」と「乏しい」の違い
「貧しい」と「乏しい」の違いを、分かりやすく解説します。
「貧しい」は、お金がないことだと考えていいでしょう。
本来は生活が苦しいほどその状態だという意味になりますが、そこまでいかない場合でも使えないこともありません。
「乏しい」は、充分にはないという解釈になり、先の「才能」の例のように、はっきりと目で見て分かるものではなくても対象になる言葉です。
「貧しい」の方も、「発想が貧しい」といった使い方では、いかにもお金がない人が考えそうなことという意味になります。
まとめ
「貧しい」と「乏しい」は、このように違う言葉です。
これらを合わせると「貧乏」(びんぼう)という言葉になりますが、こちらは「貧しい」とほとんど同じ意味だと考えていいでしょう。