この「悪評」と「不評」は、似て非なる言葉だと言っていいでしょう。
ここでは、それぞれの詳しい意味と使い方を詳しく見ていきます。
「悪評」の意味や使い方
「悪評」は「あくひょう」と読み、「悪い評価」を指して使います。
例えば、「このゲームが悪評が多い」とすると、それだけ悪い評判が多いゲームだという意味になります。
ですが、そのゲーム自体が悪いという意味ではなく、「操作性が悪い」、「シナリオがつまらない」、「登場キャラクターに魅力がない」などといった個別の悪い評価が多々あるという解釈になる為、いくら悪評が多いと言っても、自分はそうとは思わないということもあるでしょう。
その為、評価の1つだと考えておく程度の方がいい場合も少なくなく、最終的には自分自身で確かめるのが一番です。
「不評」の意味や使い方
「不評」は「ふひょう」と発音する言葉で、「評判が悪い」という意味になります。
その対象自体の評判の悪さを表現する言葉で、「悪評」とは違って個別にどんな評価があるという訳ではありません。
商品を例に挙げると、「不評」な商品には「悪評」が多いことがほとんどだという具合になります。
よって、「悪評」が集まることで、その対象が「不評」になってしまうと考えると分かりやすいでしょう。
「悪評」と「不評」の違い
「悪評」は、悪い評価1つ1つのことを指して使う為、先のようにこれが多い、または「悪評高い」などと用いる言葉です。
この「悪評高い」は、悪評が多くあるという意味になります。
「不評」の方は、「悪評」が集まった為にそのように評価されてしまうことなので、これらの2つの言葉には明確な違いがあります。
「悪評」を使った例文と意味を解釈
「悪評」を使った例文と、その意味の解釈です。
いくらがこれが多くとも、中には逆に良いと評価している人も居るものです。
「悪評」を使った例文1
「どうしてこのテレビに悪評が多いのかが分からない」
テレビの悪評となると、性能の割に値段が高かったり、発色が悪い、視野角が狭いなどの色々な理由が考えられますが、そのようなテレビでも気に入ってるという人が居てもおかしくありません。
悪評は、あくまで自分以外の人による(悪い)評価です。
「不評」を使った例文と意味を解釈
「不評」を使った例文と、その意味の解釈です。
このように表現されてしまう基準などは特にありませんが、それが商品であれば、売れ行きが大きな目安になるでしょう。
「不評」を使った例文1
「あの製品が不評だった所為で、次の製品の開発費が計上できないと聞いている」
採算がとれないほど不評な製品を販売してしまった為、次の製品は開発できないかも知れないと言っている例になります。
こと販売品に関しては、不評なものを作ってしまうとその後にも大きな影響が出てしまうことが少なくありません。
まとめ
これらの2つの言葉は、「悪評」が集まり、「不評」となると覚えておくといいでしょう。
「悪評」の「評」は「評価」で、「不評」では「評判」だと解釈してください。