「掌握」と「把握」という言葉の違いについて、詳しく説明していきます。
「掌握」とは?
「掌握」(しょうあく)は、思い通りになる状態にすることを表します。
例えば、戦争行為において、「相手国を降伏させて掌握した」のような使い方になる言葉なので、日常ではあまり使われない表現です。
ゲームでは「やっとこのキャラクターを掌握した(できた)」のような使い方がよく見られ、自由に使いこなせるようになったという解釈になります。
その対象となる相手より上の立場から使う言葉になるので、必然的に上から目線で用いることになると覚えておいてください(ゲームおいても、そのキャラクターをプレイヤーとして支配しているという解釈です)。
「把握」とは?
「把握」(はあく)は、きちんと理解するという意味になります。
「その件については把握した」などとビジネスでもよく見聞きする言葉で、きちんと分かったことの表現として使います。
「まだ把握できていない」と使うと、そこまで詳しくは分かっていないといった解釈になり、このような使い方をされることも多い言葉です。
「掌握」と「把握」の違い
「掌握」は、完全に自分の手の内だと表現する為に使う言葉なので、あまりいい意味になりません。
「部下の掌握は上司の大事な仕事の1つだ」といったような使われ方が見られますが、その対象となる部下を完全に下に見ているという解釈になってしまう為、あまりおすすめできません。
「把握」の方は、きちんと理解することなので、特に問題になるような使い方はありません。
ゲームでも、「このキャラクターの操作はもう把握した」のように使うことができ、何かの件や何かの操作といった対象がよく分かったという意味で広く用いられます。
まとめ
「掌握」は、上の立場から支配するという意味で使うと考えていいでしょう。
「把握」は、正しく理解することなので、それほど注意することなく、そのような意味で気軽に使うことができます。