「純粋」と「素直」は意味が似ていますが、使い分けはあるのでしょうか。
それぞれの意味や使い方、違いなどについて紹介します。
「純粋」の意味や使い方
「純粋」の意味や使い方について紹介します。
意味
「純粋」の主な意味は以下の3つです。
1つ目は「混じり気がないこと」という意味で、1つの種類だけでできていて、他に何も混ざっていないことを言います。
2つ目は「邪念や私欲がないこと」という意味で、人を試そうとしたり疑ったりしない気持ちを言います。
3つ目は「ある一つのものごとだけに打ち込むこと」という意味で、ひたむきに何かを追い求める姿勢を言います。
使い方
「純粋」は名詞・形容詞であり、文章に使う時には「純粋だ・である」になります。
名詞を修飾する時には「純粋な〇〇」になり、動詞を修飾する時には「純粋に」になります。
「純粋」は、単一で他に余計なものが混ざらない様子を表し、物の原料だけではなく人の心に対しても使われます。
「素直」の意味や使い方
「素直」の意味や使い方について紹介します。
意味
「素直」の意味は以下の4つです。
1つ目は「ありのままで飾り気がない様子」という意味で、実物以上に立派に見せようとしない、素朴なことを言います。
2つ目は「性格や態度がひねくれていない様子」という意味で、人の言うことを受け入れたり従ったりする気持ちのことを言います。
3つ目は「物の形状が真っ直ぐな様子」という意味で、曲がっていない、癖がないもののことを言います。
4つ目は「ものごとがスムーズに進行する様子」という意味で、何事もなく遂行できることを言います。
使い方
「素直」は名詞・形容動詞であり、文章に使う時には「素直だ・である」になります。
名詞を修飾する時には「素直な〇〇」になり、動詞を修飾する時には「素直に」になります。
「素直」は「真っ直ぐで曲がっていない様子」を表す言葉で、ものの形状だけではなく人の性格にも使われます。
「純粋」と「素直」の違い
「純粋」は「不純な考えや私欲がないこと」です。
「素直」は「人に逆らおうとしないこと」です。
2つの言葉の違いは「内面的なものか、人と接した時に発揮するものか」という点です。
「純粋」を使った例文と意味を解釈
「純粋」を使った例文と意味を解釈します。
例文
「彼女はとても純粋で、人を疑おうとしないので心配だ」
人に対して悪意を感じることがなく、疑う様なことをしない為に、すぐにだまされてしまうのではないかと周囲が心配している様子を表しています。
例文
「純粋に素晴らしいと思った」
そのものごとについて詳しい知識はないのですが、説明できなくてもただ見たり聞いたりした感覚だけで素晴らしいと感じたことを表しています。
「素直」を使った例文と意味を解釈
「素直」を使った例文と意味を解釈します。
例文
「彼女は素直にアドバイスに従い、仕事を最後まで終わらせた」
仕事の途中で行き詰っていた時に、他人からアドバイスを貰い、その通りにしたところ、無事に最後までやり通せました。
例文
「彼が素直に非を認めて謝罪したことで、人間関係が悪くならずに済んだ」
相手が自分のミスであることをすぐに認めて誠実に謝罪したので、相手の怒りも治まり、面倒な事態になるのを免れたことを表しています。
まとめ
「純粋」と「素直」は非常に良く似ています。
性格の良い人へのほめ言葉として使いましょう。