「受け入れる」と「受け止める」は類似した意味を持っている紛らわしい言葉ですが、「受け入れる」と「受け止める」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「受け入れる」と「受け止める」の違いを分かりやすく解説していきます。
「受け入れる」の意味や使い方
「受け入れる」という表現は、「相手の意見・要求・望みなどを了承して聞き入れること」や「特定の人物を学校・会社・団体・サークルなどのメンバーとして認めること、迎え入れること」を意味しています。
「受け入れる」の表現の使い方は、「問題児とされる生徒を当校では受け入れています」のように、「特定の人を集団組織の一員として認める場合」に使う使い方になります。
また「相手の言い分を受け入れました」のように、「相手の要望を聞き入れる」の意味でも使えます。
「受け止める」の意味や使い方
「受け止める」という表現は、「ボールなどを物理的に体で受けて運動を止めること」や「相手の気持ち・主張・考えをしっかりと理解(受容)すること」を意味しています。
また、「ご指摘を真摯に受け止めます」のように、「自分の問題として理解・解釈する」という意味合いもあります。
「受け止める」の表現の使い方は、「彼の熱い思いを受け止めたいと思いました」のように、「相手の気持ち・意見をしっかりと確かな形で理解・受容する場合」に使う使い方になります。
「受け入れる」と「受け止める」の違い
「受け入れる」と「受け止める」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「受け入れる」という表現は、「相手の意見・要求・希望などを聞き入れること」や「特定の人を学校・会社・団体などの一員として認めること」を意味しています。
それに対して、「受け止める」という表現は、「ボールなどを物理的に体で受けて動きを止めること」や「相手の気持ち・主張をしっかりと理解すること」、「自分の問題として理解すること」を意味しているという違いがあります。
「受け入れる」の表現は「要求を聞き入れる・メンバーとして承認する」に意味の重点がありますが、「受け止める」の表現は「物理的に受けて動きを止める・理解する・自分ごととして解釈する」に意味の重点があります。
「受け入れる」を使った例文と意味を解釈
「受け入れる」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「お客様の要望は、可能な範囲であれば受け入れさせて頂きます」
この「受け入れる」を使った例文は、「受け入れる」の表現を、「可能な範囲であれば承認して聞き入れさせて頂きます」という意味合いで使っています。
「受け止める」を使った例文と意味を解釈
「受け止める」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「その頃の私には、追い詰められている彼女の気持ちを受け止めるだけの器量がありませんでした」
この「受け止める」を使った例文は、「受け止める」の表現を、「追い詰められている彼女の気持ちをしっかりと理解・受容してあげるだけの」という意味を持つ文脈で使っています。
まとめ
「受け入れる」と「受け止める」の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「受け入れる」とは、「相手の意見・要求・希望などを聞き入れること」などを意味しています。
それに対して、「受け止める」とは「相手の意見を確かに理解する・自分の話として解釈する」を意味している違いがあります。
「受け入れる」と「受け止める」の違いを詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。
