この記事では、「改築」と「建て替え」の違いを分かりやすく説明していきます。
「改築」とは?
「改築」は、今ある建物を壊したうえで再度同じものを建てることです。
その上で「改築」は、建物の一部だけを壊して壊した部分を新しく作り直すことも意味します。
「建て替え」とは?
「建て替え」は今土地に建っている建物をすべて取り壊して同じものを建てることです。
「建て替え」は、部分的に建物を残すということはせず、全部取り壊して更地にしたのち再度同じ建物を立てます。
「改築」と「建て替え」の違い
「改築」と「建て替え」の違いは、土地の建物を部分的に壊してその部分を新しく作ることを許すか、全部壊して更地にしてから同じ建物を再度新規で建てるかです。
「改築」は部分破壊が許され、部分的に壊して、その部分を新しくすることが可能で、「建て替え」は、建物が老朽化しているとみなしすべて取り壊した後、新しく、同じ建物を再構築になります。
「改築」の例文
・『居間改築工事で新しく作り直す』
この例は、居間の実を部分的に破壊して同じ間取りで再度居間を作り上げることです。
「改築」は、部分的に破壊してその部分を同じ構成で作ることにあり、このケースは居間がその部分に該当していて、同じ居間を作り上げています。
なお、「改築」は間取りを変更することも許されます。
・『増改築の為、いちど一階を取り壊し補強する』 この例は、2回を作るために一度一回を部分的に壊して補強材を入れて補強するという例です。
「増改築」は、階数を増やすための取り壊しや部分取り壊しになります。
「建て替え」の例文
・『犬小屋を建て替えた』
この例は犬小屋を処分して同じ犬小屋を作ったという例です。
「建て替え」は、同じものを作るために一度更地にすることで、この例の場合、犬小屋が更地の対象です。
・『老朽化により耐震性が乏しいので車庫を建て替える』 この例は、自動車などを保管する車庫が老朽化しているため、耐久性に乏しいので一度更地にして同じものを立てるという例です。
「建て替え」は、老朽化が激しい物を保存という方法では無く作り直しという方法で対処することになります。
まとめ
「改築」と「建て替え」の違いは、部分的に取り壊したり全部取り壊すことであるが、全部取り壊すことのみであるかです。
「改築」は、増築の為に補強材を入れる際、部分的に取り壊すため、『増改築』という言葉があります。
一方、増築は、補強が必要ではないのでそのまま建物を増やします。
これは、平屋建てに多い室内の増やし方で平屋は土地をフルに使用して増築という手段が取れます。
逆に、「建て替え」はもはや建物が寿命にある場合取り壊すことです。
何故なら、壊れること前提の建物を補強したところで延命が難しいため、「建て替え」という選択の方がお金がかからないケースもあり得るのです。
ですので、「建て替え」は今ある物をすべて破壊して同じものを建てることになり、その理由は建物の老朽化が要因です。