この記事では、「改訂」と「改定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「改訂」とは?
「改訂」とは、書類や書籍の間違っていた点を改めるという意味で使われる言葉です。
「これらの修正点を踏まえて、先日の資料の改訂にかかって欲しい」とすると、誤りがあったと分かった資料の修正にとりかかるようにと言っていることになります。
このように、間違いがあることが分かった上で(そうと知っていて)使う言葉なので、それがあるか分からない状態だと、「誤りがあれば改訂して欲しい」のような使い方になり、追加する内容がある場合には使えない表現なので注意してください。
「改定」とは?
「改定」は、改めて決定するという意味になります。
以前に悪かった点の修正に使うこともでき、追加する内容まで含んだ総合的な表現です。
全てまっさらな所から作り直すという場合にも使える為、「以前のものを大幅に改定した」と使った時には、全く別物になっている可能性さえあります。
ただし、間違いの修正という意味は特に含んでいないことから、追加された内容があっても、間違いは残ったままという場合もあるので、先の「改訂」の意味を内包している訳ではありません。
「改訂」と「改定」の違い
「改訂」と「改定」の違いを、分かりやすく解説します。
「改訂」は、間違いの修正のみに使われる言葉で、「改定」の方は、それも含んだ内容の一新という意味になります。
しかし、間違いの修正が行われているとは限らず、それも含んで使えるという解釈になります。
辞書や百科事典などで「改訂版」と銘打ったものがありますが、これは、「改訂」の意味の通り、間違いがあった部分を修正したものになります。
内容に追加があった場合には、「改訂・追記版」のような表現になり、そこで内容の修正だけでなく、追加があるのかどうかの区別が付くと考えていいでしょう。
まとめ
「改訂」と「改定」は、このような違いになります。
「改定版」とは使わないのは、それだとどこまで変わっているのか全く分からない(全く違うものになっているかも知れない表現になってしまう)からです。