「改設」と「改修」の違いとは?意味を詳しく解釈

「改設」と「改修」の違い言葉・カタカナ語・言語

「改設」「改修」は類似した意味を連想させる言葉ですが、「改設」「改修」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「改設」「改修」の例文も紹介しながら、それぞれの意味の違いを分かりやすく解説します。

「改設」の意味や使い方

「改設」の意味や使い方

「改設(かいせつ)」という表現は、「設備の全部・一部が損壊した場合に、従前と同じ用途・構造・規模の設備を改めてつくって設置し直すこと」を意味しています。

「改設」の表現の使い方は、「火事で焼け崩れた工場の一部を改設しました」のように、「設備の一部や全部を改めてつくり直す場合」に使うという使い方になります。

「改修」の意味や使い方

「改修」の意味や使い方

「改修(かいしゅう)」という表現は、「道路・建物や各種設備などの悪くなっている部分(老朽化している部分)を選択的に修繕・補修すること」を意味しています。

「改修」の表現の使い方は、「部分的な建物の改修が必要になります」のように、「建物・道路などの悪くなっている部分だけを補修する時」に使う使い方になります。

「改設」と「改修」の違い

「改設」と「改修」の違い

「改設」「改修」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「改設」という言葉は、「設備の全部あるいは一部が損壊(喪失)した時に、以前と同じ用途・構造・規模の設備を改めて整えて設置すること」を意味しています。

それに対して、「改修」というのは「道路や建物、各種設備などが老朽化して悪くなっている部分を選択的に修繕(補修)すること」を意味しているという違いがあります。

「改設」という言葉は、「自然災害・火事・事故などによって損壊した建物・設備などを、以前と同じようにして改めてつくって設置すること」に意味の重点があります。

一方で、「改修」という言葉は「建物・道路・設備などの悪くなった部分(老朽化した部分)だけを修理したり補修したりすること」に意味の重点があるという違いを指摘できます。

「改設」を使った例文と意味を解釈

「改設」を使った例文と意味を解釈

「改設」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「過去の大震災ではたくさんの施設や設備が崩壊しましたが、その多くは10年もかからずに改設されました」

この「改設」を使った例文は、「改設」の表現を、「過去の大震災で崩壊した設備の多くは、10年もかからずに元通りの用途や規模で改めてつくられ設置されました」の意味で使っています。

「改修」を使った例文と意味を解釈

「改修」を使った例文と意味を解釈

「改修」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「老朽化した全国の橋梁(きょうりょう)は数万脚以上もあるとされ、それらの橋の改修には莫大な公共事業の予算が必要になります」

この「改修」を使った例文は、「改修」の表現を、「それらの橋の老朽化した部分を修繕・補修する工事には」という意味で使っています。

まとめ

まとめ

「改設」「改修」の意味の違いを詳細に解説しましたが、いかがだったでしょうか?

「改設」というのは、「設備の全部・一部が損壊(被災)した場合に、以前と同じ用途・構造・規模の設備を改めてつくって設置すること」の意味を持っています。

それに対して、「改修」という言葉は「道路・建物・設備などの悪くなっている部分を選択的に直すこと、補修すること」を意味しています。

「改設」「改修」の意味の違いを調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。