この記事では、「早速」と「早々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「早速」とは?
「早速(さっそく)」とは「すぐに・ただちに」や「ある物事(行為)を速やかに行うこと・すぐ行うこと」を意味している言葉で、目上の人にも目下の人にも使うことができます。
「早速」の表現は「早速ですが~・早速のお願いですが~」という形で、話し始めの「起こし言葉」として使われることが多くなっています。
「早速ですが~」は「すぐに本題に入りますが~」を意味していて、「早速」に特別な意味があるわけではなく「起こし言葉の決まり文句」として使われています。
また「早速のご対応をありがとうございます」のように他人の言動に対して使ったり、「早速取り掛からせていただきます」のように自分の行動に対して使ったりします。
「早々」とは?
「早々(そうそう)」とは、「すぐに・急いで・早々と(はやばやと)」を意味している表現です。
「早々」という言葉は基本的に「自分と対等の相手・目下の相手・自分自身」に対して使うことができる言葉であり、「上司・先生・先輩などの目上の相手」には使うことができません。
例えば、「早々にここから立ち去りなさい」や「早々にご返事を差し上げます」といった例文において使用することができます。
「早速」と「早々」の違い!
「早速」も「早々」も「すぐに・急いで」という意味合いでは共通していますが、どんな相手に使えるのかという慣習的な用法・マナーが異なっています。
「早速」という表現は「早速のご返事・早速ご対応して頂き・早速のお願いですが」などの例文に示すように、「自分自身の行動・自分と対等な相手・目上の相手・目下の相手」にすべて使うことができますが、「早々」は原則として「自分よりも立場・身分が上の相手(目上の相手)」には使えない違いを指摘できます。
例えば、上司に対して「早々のご返事をお願いします」と表現すると失礼な言い方になってしまうので、「早々に仕上げていきます」のように自分自身の言動に対して使うようにする必要がある点が「早速」とは違うのです。
まとめ
「早速」と「早々」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「早速」の言葉は「速やかなこと・すぐに・ただちに」を意味していて、目上の人にも目下の人にも使えます。
「早々」という表現は「すぐに・急いで」を意味していて、基本的に自分と同等(自分の行動)か目下の人に使うという違いがあります。
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