「年中行事」と「伝統行事」の違いとは?分かりやすく解釈

「年中行事」と「伝統行事」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「年中行事」「伝統行事」の違いを分かりやすく説明していきます。

「年中行事」とは?

「年中行事」とは?

「年中行事」とは、毎年一定の時期に行われる行事を指して使われる言葉です。

これという決まった名称や開催時期、場所などに特に決まりのない「お花見」「月見」といったものもこれに含める場合がありますが、一般的には青森の「ねぶた祭り」や東京の「隅田川花火大会」などの正式な行事がこのように表現されます。

言葉としては、「そろそろ年中行事の三社祭のシーズンだ」のような使われ方になり、地域ごとに年間のそれらの一覧表などが作られているものです(近年では役所のホームページにもよく掲載されています)。

「伝統行事」とは?

「伝統行事」とは?

「伝統行事」は、決まった時期に行われる、その地域で伝統となっている行事のことになります。

先の「年中行事」と被る部分がありますが、こちらは伝統のある行事だと強調する為に用いる言葉です。

前述した青森の「ねぶた祭り」や浅草の「三社祭」は、これに該当すると考えて構いません。

こちらは年に一度という決まりはなく、7年に一度行われる長野県の「御柱祭」もこの「伝統行事」だと表現されます。

厳密な定義はありませんが、定期的に開催されている伝統を感じることができる行事がこう呼ばれると考えていいでしょう。

「年中行事」と「伝統行事」の違い

「年中行事」と「伝統行事」の違い

「年中行事」「伝統行事」の違いを、分かりやすく解説します。

「年中行事」は、一年に一度あることが条件となる言葉の為、「伝統行事」のほとんどがこれに含まれますが、上に挙げた「御柱祭」のようにその周期ではない行事には使えない言葉となってます。

「伝統行事」は、そのような行事と、「年中行事」の中で伝統を受け継いで行われているものがそれに当たります。

解釈が難しいものも中にはありますが、これといった定義がある言葉ではない為、それなりに大きな規模で行われる「年中行事」は、ほとんどがこのように表現されています。

まとめ

まとめ

「年中行事」「伝統行事」は、このように違う言葉です。

実質的に、「年中行事」の方が表せる範囲が広い言葉だと考えておけばいいでしょう。