ここでは「随分」と「大分」の違いについて、詳しく説明していきます。
「随分」とは?
「随分」(ずいぶん)とは、程度がそれなりに大きいことの表現になります。
「随分強くなったな」と使うと、以前と比べて想像以上に強くなったと言っていることになり、「随分な仕打ちだな」とした時には、それなりに酷い仕打ちを受けたことが表現できています。
あくまで「それなり」の範囲なので、「とても」や「かなり」といったもっと上の程度が大きいことを表す表現と比較すると、そこまではいかないというニュアンスが含まれています。
先の例のように、思っていたよりといった程度に解釈するといいでしょう。
「大分」とは?
「大分」(だいぶ)も、「随思っていたより大きくなったこと」の表現になります。
そのような使い方や、「大分疲れているようだ」のように、「随分」と置き換えられることが多いですが、言い換え分」と同様に対象が大きいことを表す言葉で、「大分大きくなったな」とすれば、表現という訳ではなく、細かい部分がそちらとは異なります。
その違いについては下記で詳しく紹介します。
「随分」と「大分」の違い
「随分」は、上で挙げた「随分な」や「随分だ」という使い方をした場合、それだけで「酷い」という意味が一緒に表現できます。
「随分だな」とするだけで、悪い意味で大きかったという意味になり、この使い方は「大分」には当てはまりません。
「大分」の方も、悪い意味の大きさに対して使えますが、それだけではその意味には成らず、「大分やられたな」、「大分酷そうだ」と悪さの表現と一緒にする必要があります。
これ以外の点ではよく似ている意味の言葉で、表現される程度の大きさも同程度だと考えておいて構いません。
まとめ
「随分」と「大分」は、よく似た言葉同士ですが、「随分」だけの使い方があることを覚えておくといいでしょう。
また、「大分」は、「だいぶん」と発音しても間違いではありません。