「普段」と「日常」の違いとは?分かりやすく解釈

「普段」と「日常」の違い言葉・カタカナ語・言語

例えば、食事の後にずコーヒーを飲む習慣がある人がいます。

そんなことを「日常的に食後はコーヒーを飲みます」と表現します。

一方、ほぼ同じような意味で使っている「普段」という言葉を使って「普段的に食後はコーヒーを飲みます」とは言いません。

そこにはどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「普段」「日常」の違いを分かりやすく説明していきます。

「普段」とは?

「普段」とは?

「普段」とは、本来は「不断」と書く言葉の当て字として広まったものです。

意味としては、「不断」の文字が表すように、「絶え間なく続いていること」となります。

これは、言い換えると「今日も明日もやっている同じこと」と言うこともできます。

前述のように「不断」と全く同じ意味のはずですが、「普段の努力」よりも「不断の努力」の方がたくさん努力をしているように感じるのは、「不断」の文字が使われるのがこの熟語くらいになってしまったからでしょう。

永尾では「usually」が近いでしょう。

「日常」とは?

「日常」とは?

「日常」とは、言葉通り、「常日頃」という意味です。

言い換えると「日々同じようにやっていること」とも言えます。

ほとんどの場合は、「日常生活」と言う言葉と同じ意味で使われます。

また、よく使われる熟語として、「日常茶飯事」がありますが、これも「よくあること」と言う意味で、「特別なことではない」と言うニュアンスを含むことが特徴です。

英語では「regular」が最も近いでしょう。

「普段」と「日常」の違い

「普段」と「日常」の違い

「普段」「日常」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、ここまで説明してきたように、意味としてはほぼ同じと言って良いでしょう。

では、違いはどこにあるのでしょうか。

最もわかりやすいのは「そのままで副詞として使用できるかどうか」です。

例えば、「私は普段寝る前に歯を磨きます」で、「普段」は副詞的に使われていますが、「私は日常寝る前に歯を磨きます」とは言いません。

つまり、「普段」は副詞として使えるが「日常」は使えないということです。

これに関連して、副詞として使える「普段」には「的」は付けられないが、「日常」には「日常的」という表現があります。

「普段」の例文

「普段」の例文

「普段」の例文は以下のようになります。

・『普段から人に迷惑をかけないようにしてきました』
・『小学校の先生は普段たくさんの教科を教えています』

「日常」の例文

「日常」の例文

「日常」の例文は以下のようになります。

・『身の回りでおこる日常の出来事を描くのはエッセイの題材の一つです』
・『公務員にとって、みんなが定時に帰宅するのは日常的な光景です』

まとめ

まとめ

この記事では、「普段」「日常」の違いを、解説してきました。

この2つの言葉は意味的には違いはないという説明をしましたが、ネットで使用されている件数においては、「日常」「普段」の4倍でした。

つまり、「日常」という言葉は少なくともネット上の表現としては圧倒的に使われる頻度が高く、使いやすい言葉であると言えます。