「侵略」と「侵攻」の違いとは?分かりやすく解釈

「侵略」と「侵攻」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「侵略」「侵攻」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「侵略」とは?

「侵略」とは?

「侵略」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「しんこう」「しんりゃく」と読みます。

「侵略」には、「他国に攻め入って、土地や財物を奪いとること」という意味があります。

自国以外の周辺国に攻め入り、土地を奪ったり、金目のものを奪うような行為を「侵略」と呼びます。

また「侵略」には「武力により、他国の主権を侵害すること」という意味があります。

自国以外の国に攻め入り、本来その国が持つはずの主権を侵害するような行為を、「侵略」と呼びます。

隣の国に攻め入って、金品などを奪う行為を「隣国を侵略する」といいます。

また、武力によって、他国の主権を侵害しようとする目的で始まる戦いを「侵略戦争」などと言います。

さらに、他国を「侵略」して、自分の国の領土を広げていこうとする考え方を「侵略主義」などと言います。

「侵攻」とは?

「侵攻」とは?

「侵攻」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「侵攻」「しんこう」と読みます。

「侵攻」「他国やほかの領地に攻め込むこと」という意味があります。

自分の国から武力を用いて、隣国などの領地に攻め込むことを、「侵攻」といいます。

例えば、第二次世界大戦では、ヒトラー率いるドイツが、軍隊を率いてポーランドに攻め入りました。

この事件を「ポーランド侵攻」と呼んでいます。

また、戦国時代には、日本の中にたくさんの小さな国があり、戦国武将が、他の戦国武将が支配する領地に攻め込む機会も少なくなりませんでした。

「武田信玄が、信濃に侵攻する」などという文章にすることができます。

最近では、中国が台湾の領地に軍隊を送りそうだという懸念があり、台湾を「中国侵攻」から守ることが、国際的な課題になることもあります。

「侵略」と「侵攻」の違い

「侵略」と「侵攻」の違い

「侵略」「侵攻」の違いを、分かりやすく解説します。

「侵略」には、「他国に攻め入って、土地や財物を奪いとること」という意味があります。

一方で「侵攻」「他国やほかの領地に攻め込むこと」という意味があります。

このように、どちらの言葉も、「他国に攻め入ること」という意味があります。

ただし、「侵略」「土地や財物を奪いとる」のにたいして、「侵攻」「攻め込むだけ」の意味を持ちます。

「侵攻」の結果、土地や財物を奪いとることも十分に考えられるため、「侵攻」が結果的に「侵略」になることもあります。

ただし、「侵略」「侵攻」には、「土地や財物を奪いとるか否か」という違いがあることを知っておきましょう。

まとめ

まとめ

「侵略」「侵攻」の違いについて見てきました。

「侵略」「侵攻」は似た意味を持つ言葉です。

ただし、他国に攻め入った時、「土地や財物を奪いとる」場合は「侵略」、そのような行為が認められない場合は「侵攻」と覚え、使いわけられるようにしておきましょう。