この記事では、「別棟増築」と「同一棟増築」の違いを分かりやすく説明していきます。
「別棟増築」とは?
「別棟増築(べつむねぞうちく)」とは、「すでにある建築物から離れた場所(位置)に、用途上不可分(既存の建築物と同じ用途か主従関係にある用途)と見なされる建築物を増築すること」を意味しています。
「別棟増築」は建築基準法の「一敷地一建物の原則」によって、「既存の建築物と同じ用途あるいは主従関係が成り立つ用途(住宅と車庫・トイレなど)の新たな建物」でなければ増築できないという法的な規制があります。
「同一棟増築」とは?
「同一棟増築(どういつむねぞうちく)」とは、「既存の建物に新しく建物を接続して、二つを合わせて一つの建築物(一体化した建物)となるような形で増築すること」を意味しています。
「同一棟増築」における二つの建物の接続方法には、「Exp. J(エキスパンションジョイント)型」と「構造一体型」の二種類があります。
「外見上は同一棟、構造上は別棟」となる「Exp. J(エキスパンションジョイント)型」のほうが、「建物全体の構造設計の大きな見直し」が必要になる「構造一体型」よりも、増築の申請や施工がしやすくなっています。
「別棟増築」と「同一棟増築」の違い!
「別棟増築」と「同一棟増築」の違いを、分かりやすく解説します。
「別棟増築」も「同一棟増築」も、「すでに建物がある敷地に新たに建物を建てる増築の方法の一つ」という意味では類似していますが、「別棟増築」は「元の建物と新しい建物が物理的に離れた位置(場所)にある」という違いがあります。
別棟増築に対して「同一棟増築」というのは、「すでにある建物に新たな建物をぴったり接続させて、二つの建物が一体化した建築物を造る増築の方法」を意味しているという違いを指摘できます。
「別棟増築」には「用途上不可分(元の建物の用途と切り離せない建築物)の新たな建物でないと増築できない法的制限」がありますが、「同一棟増築」は元の建物と新たな建物をつないで建てる方法なので、「用途上不可分の制限」はほとんど問題にされない違いもあります。
まとめ
「別棟増築」と「同一棟増築」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「別棟増築」とは「既存の建築物から離れた場所に、用途上不可分(既存建築物と同じ用途)と見なされる建築物を増築すること」を意味していて、「同一棟増築」は「既存の建築物に新しく建物を接続して、合わせて一つの建築物となるような形で増築すること」を意味している違いがあります。
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