この記事では、「見逃す」と「見損なう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見逃す」とは?
「見逃す」は「みのがす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「視界に入っていながら気づかないでそのまま過ごす」という意味で、見ていながら頭で認識せずそのままにすることです。
2つ目は「視界に入って気づいていながらとがめない」という意味で、本来はそのままにしておくべきでないことを、大目に見ることです。
3つ目は「視界に入ってい気づいていながら行動しないこと」という意味で、それがあると分かっていながら何もしないことです。
上記に共通するのは「視界に入っているのにそのままにする」という意味です。
「見逃す」の使い方
「見逃す」は「視界に入っていながら気づかないでそのまま過ごす」「視界に入って気づいていながらとがめない」「視界に入ってい気づいていながら行動しないこと」という意味で使われます。
動詞として「見逃す・見逃した」と使われたり、副詞として「見逃して後悔する」と使われたり、名詞・形容動詞として「見逃しだ・である」と使われたりします。
基本的に、視界に入っていながら気づかなかったり、行動しない様子に使われる言葉です。
「見損なう」とは?
「見損なう」は「みそこなう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「視界に入った時に違うものと誤って認識する」という意味で、見た時によく似た別のものと勘違いすることです。
2つ目は「主に人に対する評価を誤ること」という意味で、相手に対する評価が思ったよりも低いと気づくことです。
3つ目は「それを見るチャンを失う」という意味で、あるものを見る機会を失うことです。
上記に共通するのは「見方を誤る」という意味です。
「見損なう」の使い方
「見損なう」は「視界に入った時に違うものと誤って認識する」「主に人に対する評価を誤ること」「それを見るチャンを失う」という意味で使われます。
動詞として「見損なう・見損なった」と使われたり、副詞として「見損なって縁を切る」などと使われたりします。
基本的に、視界に入った時に誤って違うものだと思い込むことや、転じて相手への評価が落ちることに使われる言葉です。
「見逃す」と「見損なう」の違い
「見逃す」は「視界に入っていながら気づかなかったり、行動しない様子」という意味です。
「見損なう」は「視界に入った時に誤って違うものだと思い込むこと」「相手への評価が落ちること」という意味です。
「見逃す」の例文
・『小さな違いでも見逃さない観察眼を持つ』
・『おまわりさんに進入禁止違反を見逃して貰う』
・『見たかったドラマの最終回を見逃す』
・『最終打者が見逃し三振に倒れる』
「見損なう」の例文
・『受験番号を見損なって試験に落ちたと勘違いする』
・『君のことを見損なったよ』
・『そこまで私の能力を見損なわないで欲しい』
・『外出自粛で話題の映画を見損なう』
まとめ
今回は「見逃す」と「見損なう」について紹介しました。
「見逃す」は「見てそのままにする」、「見損なう」は「見て間違える・評価が落ちる」と覚えておきましょう。